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「何のこと？」
「岩ちゃんが腹黒すぎて
妹への愛が伝わってないって話」
「ひどいな。
こんなに優しいお兄様に向かって腹黒なんて」
「……優しい？」
「優しいでしょ。
臣さんのこと紹介してやったし、
お前のこと泣かした直人さんを成敗してやったし」
「直人さんに何したの？
ほんとに怖いんだけど」
「大丈夫、法に触れることはしてないから♡」
そっちの方が怖い、と思ったけど、
エリーさんがまた爆笑し始めたので
深く追求するのはやめておいた。
笑いすぎてひーひー言いながらも
プロのエリーさんは
手早く綺麗にメイクを直してくれる。
兄が髪を解くと、場所を交代したエリーさんが
さっきとはまた違う髪型にしてくれた。
サイドに流した髪を複雑に編み、
そこに花を差し込んで固定する。
鏡を見せてもらうと
とても華やかな髪型になっていて、胸が弾んだ。
スタッフさんの手を借りて
紫のカラードレスに着替えると、
また広臣さんが迎えに来てくれた。
エスコートしてもらって
写真撮影用のスタジオへ歩いて向かっていると、
廊下の途中で出くわした女性が
「あら」と目を見張ってニンマリ笑う。
「臣じゃない！偶然ね」
ノースリーブのタンクトップにホットパンツという
セクシーな出で立ちでそこにいたのは、
アマリアさんだった。
両腕を広げたアマリアさんが
広臣さんに抱きつこうとすると、
それを避けるかのように
広臣さんが私に身を寄せる。
しかめ面をした広臣さんが
アマリアさんの後ろにいるスタッフさんを睨むと、
その人は顔を真っ青にした。
「何でこの女がここにいる」
「す、すみません、
デザインしていただいたドレスの
仮縫いが上がってきたのですが
どうしてもそれを見たいとおっしゃって、」
「契約はデザインのみのはずだ。
ドレスの製作に
なぜ部外者を関わらせる必要がある？」
しどろもどろなスタッフさんに対して
広臣さんが冷たい声でそう尋ねると、
アマリアさんは長い爪をした手を
広臣さんの肩に置いた。
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なつめ(プロフ) - omikoさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます♪また更新がんばります！ (2019年10月17日 18時) (
レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 譲さん» ややこしいミスしてしまってすみません！そうなんです、腹黒なのは事実ですが実はいいお兄ちゃんだったんです笑 母親はひどいですよね(>_<)でもその分岩ちゃんが愛情を注いでくれました(^^) (2019年10月17日 18時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - mikkyさん» コメントありがとうございます♪せっかくの溺愛ぶりを飛ばしていてすみません……！ちゃんと載せることができてよかったです(>_<) (2019年10月17日 18時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ユキさん» 想像するとたまりませんね(^^) (2019年10月17日 18時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
omiko(プロフ) - 更新うれしいです(^^)ありがとうございます！ (2019年10月13日 16時) (レス) id: f68873c807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2019年9月13日 23時
