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広臣さんが何も言わないからか、
運転している隆二さんも黙ったまま、
高級ブランドショップが立ち並ぶ
街までやってきた。

その一画に車を停めた隆二さんが
運転席から降りて、
後部座席のドアを開けてくれる。



「いってらっしゃいませ」



深々と頭を下げた隆二さんに会釈をすると、
後から降りてきた広臣さんが
エスコートするように手のひらを上にして
こちらに差し出してきた。

車内で微妙な空気になったのに
手をつなぐのは気まずくて立ち尽くしていると、
きりっとした眉をしかめた広臣さんが
「ほら」と促すようにあごをしゃくってみせる。

仕方なく手を差し出すと優しく握られて、
その手の柔らかさと温かさにどきどきした。





広臣さんに連れられて入ったのは、
可愛らしいドレスを着たマネキンが
ショーケースを飾っているお店だった。

ピンクのレースに覆われている
シンプルな形のドレスに見とれていると
屈んだ広臣さんが私の耳に顔を寄せてきて、
「気に入った?」と囁かれてぞわっとする。

びっくりしてのけ反ると、
広臣さんは口に拳を当ててくくっと笑った。



「いらっしゃいませ。
本日は何をお探しですか?」

「ドレスとそれに合う靴を。
婚約のお披露目にパーティーやるんだけど、
見ての通りまだ高校生だから
年相応のものを買ってやりたくて」

「まぁ、おめでとうございます。
でしたら華やかなお色のものが
よろしいでしょうか」

「そうだな。
あのマネキンのドレスが
気に入ったみたいなんだけど」

「あちらのものですと
ベージュとサックスブルーもございます。
こちらにどうぞ」



店員さんに促されて移動すると、
ドレスがかけられている一角に
同じデザインのものがあった。

色違いのドレスを手に取って
私に当ててみせた広臣さんが、
「やっぱピンクだな」と呟く。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 登坂広臣 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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k19701210(プロフ) - お返事ありがとうございます。良かったです!更新待ってます! (2019年7月28日 21時) (レス) id: bb435c1eb1 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - k19701210さん» コメントありがとうございます!おそらく更新していない間に読者の方が完結ボタンを押してしまったんだと思います……まだ完結はしていないのでご安心ください(^^)いずれ続きを書きますので気長にお待ちいただけると有難いです。お知らせしていただき助かりました! (2019年7月28日 21時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ゆっこさん» はじめまして(^^)コメントありがとうございます!ベタなお話ですがそう言っていただけるととてもうれしいです♪これからも更新がんばりますね! (2019年7月28日 20時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - れいこさん» はじめまして!コメントありがとうございます♪毎日読んでいただけてうれしいです!気まぐれなので更新が飛んでしまう時もありますが、できるだけがんばって書こうと思いますのでこれからもよろしくお願いします♪ (2019年7月28日 20時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - sakuさん» こちらこそ読んで下さりありがとうございます♪調子に乗って毎日更新してましたが、突然休んだりするのでその時はすみません(>_<)でもこれからもがんばります♪ (2019年7月28日 20時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつめ | 作成日時:2019年7月20日 18時

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