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「おかえりなさいませ」
そう声をかけられて顔を上げると、
エプロンをつけたふくよかな女性が
こちらにやってきた。
ニコニコと温かな笑みを浮かべていて、
古き良き時代のお母さんという感じがする。
「ただいま、富貴子さん」
「こちらが岩田のお嬢様でらっしゃいますか」
「そーだよ」
「いらっしゃいませ、お嬢様。
家政婦をしております富貴子と申します」
「こんにちは。お邪魔します」
「さぁさぁどうぞ、旦那様がお待ちかねですよ。
お嬢様にお会いできるのを
とても楽しみにしてらっしゃいましたからね」
朗らかな様子でそう言われたけど、
これから登坂グループの創業者である
お祖父様にお会いするのだと思うと
忘れていた緊張がぶり返す。
思わずつないでいた手に力を込めると、
それに気づいた広臣さんが可笑しそうに笑った。
「大丈夫だって。
うちのじーちゃんジジイにしては
デカくて厳ついけど、
取って食ったりしないから」
「はい……すみません」
「あ、富貴子さん。
これロールケーキなんだけど、
丸ごと買ってきたから切り分けてくんない？」
「かしこまりました。
お茶と一緒にお持ちしますね。
旦那様はテラスでお待ちですよ」
「分かった、ありがとう」
富貴子さんに向かって微笑んでみせ、
広臣さんは私の手を引いてエントランスを抜けた。
廊下を歩いてダイニングルームに入ると、
その奥に広々としたテラスがあって
グレイヘアの男性が
カウチに座っている後ろ姿が見える。
「じーちゃん」
広臣さんがそう声をかけると、
振り返ったお祖父様がさっと立ち上がった。
お祖父様は広臣さんの言う通り
高齢男性にしては背が高くがっちりしていて、
威圧感がある。
緊張のあまり言葉が出て来なくてお辞儀をすると、
「いらっしゃい、お嬢さん」と声をかけられた。
「は、初めまして。岩田Aと申します」
「初めまして。よく来てくださったね。
どうぞこちらに」
広臣さんに手を引かれてテラスに赴くと、
ふかふかのクッションが敷かれているカウチを
後ろに引いて座らせてくれる。
お礼を言いつつ緊張で体を強張らせていると、
隣に座った広臣さんが
可笑しそうに笑って私の頭を撫でた。
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なつめ(プロフ) - aggyさん» 臣くんはお姫様が可愛くて仕方ないので無意識にデレてます笑 若先生は移行してから出てくる予定です！もうちょっとお待たせしますが重要なキャラになる予定なので楽しみにしていただけるとうれしいです♪ (2019年7月20日 17時) (
レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 心愛さん» たぶんコメントいただいたことあります！隆二くんがお好きでしたよね？なのに臣くんのお話を読んでくださりありがとうございます♪途中悲しい出来事がありますが、絶対ハッピーエンドなのでご安心ください！更新がんばります♪ (2019年7月20日 17時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
aggy(プロフ) - 臣さんの天然たらしぶりが大好物すぎてニヤニヤしてます、あと小林の若先生楽しみです、早く出てこないかなぁ(期待)続き楽しみにしてますね！ (2019年7月19日 19時) (レス) id: 4fbf4fb7f7 (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - こんにちは。初めまして…ですかね？前にコメントさせて頂いたような…このお話、大好きです♪けど、なんだかんだで上手くいって欲しいなぁ〜なんて思っています。JKと臣さん(*^^*)なんか、よくないですか？このシチュエーションご馳走さまです！更新楽しみに待ってます (2019年7月19日 19時) (レス) id: e0a21118dc (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - あにゃさん» コメントありがとうございます♪岩ちゃん推しなのに他のお話も読んでくださったんですね！私も圧接工の隆二くん大好きです笑 このお話の岩ちゃんはお兄ちゃんですが、また出てきますので楽しみにしていただけるとうれしいです♪ (2019年7月17日 23時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2019年7月2日 22時
