3話 ページ6
「工場労働者」
「違う」
「作家」
「違う」
「役者」
「違うけど、役者は照れるね」
皆さんこんにちは中島敦です。
何故この様な話に進展しているのか。遡る事1日前、僕は太宰さんに仕事の斡旋人として仕事を紹介してもらう
_________筈だった。
どう云う訳だが知らないが太宰さんの職場、即ち武装探偵社に爆弾魔が立て篭もったか何かで僕は探偵社へ強制連行された。
更に相手は僕の顔を知らないからと、"偶々近くを通りかかった新聞配達員"と云う面倒な役を買わされた。
が、其れは太宰さん達が仕組んだ事で爆弾魔含め、人質の女の子迄凡てが演技で全員グルだったのだ。
其れに気づかなかった僕はまんまと嵌められてしまい、強制的に武装探偵社に入る事に。
家具や生活必需品を買い揃えると、今は探偵社ビルの一階にある喫茶店"うずまき"にお邪魔させてもらっている。
其処で開催されているのは先輩の職業中てゲエム。
何でも太宰さんの職業を当てれば賞金70万貰えるらしい。
現在無一文の僕は何としてでも其の賞金を手に入れたい所なのであるが…
「うーん、うーん…」
全く想像もつかない太宰さんの前職。
僕が頭を抱えるとカラン、とドアベルの音が鳴る。
「前田さん!」
ナオミさんの顔がぱぁぁと、明るくなり"前田さん"と呼ばれた女性は此方へ近づいてきた。
お隣座っても良いですか?と聞かれ、断る理由も無いので僕は少し端の方へ詰め寄る。
「前田、今日は非番じゃなかったか?」
『先日早く帰らさせて頂いたので…
中島敦さん、ですか?ナオミさんから聞きました。入社試験お疲れ様です』
「ええと…貴女は?」
『失礼しました。私は前田Aです。事務仕事を主としていますが一応調査員です』
第一印象は礼儀正しくて迚も可愛らしい人だった。
他の人の様子から信頼されているのだろう。
「あ、あの、なんとお呼びすれば…」
『何でも構いませんよ。好きな風に呼んで頂いて結構です』
「じゃあ、Aさんで」
「「ごふっ」」
僕がそう云うとAさんは目を輝かせて喜んだ。
『私は"敦くん"と呼んでもいいですか?』
「「ごふっ」」
「ええ…じゃあ僕もAちゃんで」
「「ごふっ」」
二、三回お茶を吹く音が聞こえたのは何故だろうか。
何か不味い事でも云ったのだろうか。
当の本人Aちゃんはにこにことご機嫌そうに笑っているが国木田さん、谷崎さん、ナオミさんは額に汗を滲ませていた。
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わっち(元あんぱん) - 続きが…! (2018年7月28日 19時) (レス) id: 0d20ddbd04 (このIDを非表示/違反報告)
雨ヨ花 - イチゴミルク飴さん» ありがとうこざいます!頑張りますね! (2018年3月11日 23時) (レス) id: c78058813e (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク飴(プロフ) - 続きが気になります!更新楽しみにしてますね! (2018年3月11日 19時) (レス) id: 399cb6b1cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨ヨ花 | 作成日時:2018年3月11日 12時