第十五話 ページ22
「舐めてんね!!」
そのまま足を引っ張られる。
『っう…!?』
フォームとしては背負投に近いかな。
そんなことを考えながら叩きつけられるがギリギリで床に手をつく。
『そんなことはないんだけど…ね!!』
「うそおまじで!?」
狼狽える虎杖くんの首を足で挟み、若干回転をかけながら勢いよく横に倒す。
「いってええ!!!」
ゴチンッといういい音を立て倒れた虎杖くんは頭を押さえてうずくまった。
『おっと…ちょっと勢い強すぎたかな?ごめんね虎杖くん。』
そう言って手を差し伸べると虎杖くんはキラキラとした目を向けて私の手を取るとずいっと詰め寄る。
「すげえ!
な!な!どうすればそんなに強くなれんの!!」
「うーん…そうだなあ…私は殴る時に重い一撃、じゃなくて確実な連撃を心がけてるかな…やってもらったほうが早いか。今から虎杖くんのボディー殴ろうとするから、防いでみて。』
私はあまり説明が得意じゃないから、と構える。
元気よく返事した虎杖くんはとたんに真剣な表情になって私を見据えた。
一回目は、さっきの虎杖くんと同じように片足を引き、もう片足に力を入れる。左手を胸の高さで構えて右手は腰の位置で握り込む。
思いっきり力を入れてそのまま殴りかかる。
「…っふ!」
フラつきはしたけどさすがは虎杖くん、倒れはしない。
『これが重い一撃。じゃあ次は確実な連撃。二発しか打たないから安心してね。』
「うす!!」
フォームは殆どさっきと同じ。
違うところは殴りかかるときに脱力していることと、三秒後にはもう片方の腕が虎杖くんに向かっていること。
虎杖くんは不思議そうな顔をして、受け止めようとする。が、虎杖くんに当たる瞬間だけ拳を強く握り込んだ。
そのまま拳を押し込むのではなく素早く引き、もう片方の腕で同じようなパンチを叩き込む。
「うっ!」
『片方に集中してるときは片方がお留守になるから、急所が叩けるチャンスが増える。
ま、此処まで大掛かりで実践したけど、基本かも。』
慣れてきたら連続で沢山打てるよ。とシャドーで何発か打つ。
「残像が!!」
虎杖くんは、それ俺にもできるかな!?と興奮していた。
『勿論。虎杖くんならすぐにできるようになるさ。』
そう言って微笑むと虎杖くんは目をキラキラ輝かせて私の手を握ってきた。
「じゃあ俺にも教えて!!」
『うん。でもその前に虎杖くんは呪力の調整、扱い方を覚えないとね。』
「呪力の?」
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K飴(プロフ) - 蒼尾さん» いえいえ!お気になさらず!😌 (2022年3月21日 1時) (レス) @page25 id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
蒼尾 - やっぱり題名が同じだと失礼な気がするので辞めておきます。理由としては内容が少し被ってしまうというのがあってそれだとパクってしまったという感じになってしまうので。すいませんでした。 (2022年3月20日 18時) (レス) id: d5f83f6be7 (このIDを非表示/違反報告)
K飴(プロフ) - 蒼尾さん» コメントありがとうございます!内容が同じでなければ全然大丈夫ですよ!😊 (2022年3月19日 14時) (レス) id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
蒼尾 - 最後まで見ました!とても見るのが楽しかったです!あの無理だったらいいんですが、他のアプリで題名は同じなんですが内容はちがう小説って作っても大丈夫ですか?あと、無理せずに自分のペースで更新してってくださいね! (2022年3月18日 23時) (レス) id: d5f83f6be7 (このIDを非表示/違反報告)
K飴(プロフ) - シオリさん» コメントありがとうございます〜!!😭激遅更新ですが、頑張ってもらわせます!! (2022年2月21日 14時) (レス) id: fa92fa8cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K飴 | 作成日時:2021年12月29日 19時