俺だけを見てて。【短編集】 (ページ3)

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ツンデレ彼女の全てを理解している話

*

「Aー、かまってー、ひまー。」

『無理忙しい。てか近いから離れて。』

「えー。」

Aはいわゆるツンデレだ。

いつもはこのようにツンツンしているが

夜は大体デレデレだ。

俺の首元に頭をぐりぐりと押し付けたり

キスをせがんできたり。

まあおかげで俺の理性はいつもギリギリだけどね。

行為中は俺の理性を完全破壊してくるので困っている。

いくときはいつも俺の名前を呼んでくれる。

すきすきって言ってくれる。

おれしんじゃう。

まあ、いつもツンツンしているAだけど、

俺は知っている。

恥ずかしくて行為中ぐらいしか好きって言えないこと。

いつもヤケクソでキスをせがんでいること。

近いと恥ずかしくなっちゃって、耳が真っ赤になること。

「俺のこと嫌いなのー？近くにいたらイヤ？」

『…そうじゃ、ない』

「なあに」

『っ〜、すき、だよ…翔太…』

「！！へへ、おれも！」

たまに、こうやって好きって言ってくれるとこ。

ぜんぶしってるよ。