3 ページ3
.
「この世界に嫌気が差したんだ」
笑いながら言う彼の髪の毛は、雨で少し濡れていて
その髪についた雫が彼の頬をつたって、涙のようになっていた。
時間が止まった。
私はその返答に返す言葉が見つからず、ただただ彼の存在に圧倒されていた。
しばらくの沈黙の後、彼が口を開いた。
「...君はこの世界が好き？」
この状況に戸惑った。
そんなスケールの大きいこと、私の人生で考える機会なんてなかった。
「えっと....好きでも嫌いでもない...です。」
私は思ってることをそのまま言う。
「...名前はなんていうの？」
またちょっとした沈黙の後
ふいに聞かれて思わず答える。
「木崎ゆいかです！」
ほんとに綺麗な人だなぁ、
見惚れてしまう。
「ゆいかちゃん。お願いがあるんだけど。」
「...はい」
出会って間もない人のお願いをすぐに聞くなんて、私らしくない
でもこの時はそんなのどうでも良かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
oimo(プロフ) - みおーさん» コメントありがとうございます！やっと更新できました！これからもよろしくお願いします♪ (2017年7月15日 6時) (
レス) id: e93aa8496c (このIDを非表示/違反報告)
みおー(プロフ) - 続きがすごく気になります！更新楽しみにしています！！ (2017年7月7日 13時) (レス) id: 2b80127aec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：oimo | 作成日時：2017年6月21日 22時
