love with you! (ページ3)

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お祈りするようにラギー先輩を拝んでいれば、隣に座るエースがまたかとため息を付いた。分かっているさ、エースよ。男が男に素敵とか好きって言うの気持ち悪いよね、でもねエース君やい、私女の子なんですよ。もうラギー先輩しか見えないしラギー先輩が輝いてるし胸はキュンキュンするしラギー先輩しか勝たん！なんだよ。

｢ラギー先輩、昨日はありがとうございましたっ｣

ホワホワラギー先輩を見つめていた私の耳に入る監督生が告げたお礼に眉を寄せた。
昨日はありがとうございました？？？え、私昨日はラギー先輩をお見かけすら出来てないのにズルくない？？

｢あのくらいどってことないッスよ｣
｢お礼に私も何かお手伝い出来ることがあればなんでも言ってくださいね！｣

至って普通だ。でも私の心はモヤモヤグズグズする。なんでラギー先輩なんだ。ここには沢山のイケメンが居るじゃないか。あ、ねぇ監督生さん、ここに居るエース君なんてどうです？黙っていればイケメンだよ？ダメ？あぁそうですよね駄目ですよね。

実際に監督生に話している訳でもないのに自己完結をしてしまう。
いつもより真っ赤になって、いつもより優しく笑って

ラギー先輩に向けるその顔が答えだから。

監督生が好きって言ったらラギー先輩はどんな反応するんですか。赤くなって俺も好きっス！ってニシシと笑うのかな。

絶対に譲りたくないと思うのに

そもそも私は同じ土俵にすら上れないのだ。