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男として生活している方が楽な事ももちろんあるのかもしれない。だけど男の人が生活しやすいようになっているNRCに置いて男装しながら過ごすのは凄く大変なのだ。
ひょろひょろのガリガリだからといって虐められる事などはない。寧ろ私と同じ1年生のエペル君は今年は2人も当たりがいるぞ、なんて言われるくらい女の子に見えるらしく(いやまぁ私は女なんですけどね)なんなら優しくしてもらえる方が多い。

でも、魔法が使えない私と監督生は飛行術の際はグラウンドを走るのだが、私は20週で監督生は5週。女の子の日で今日は走れないんです……!って言い訳も私は出来ない。あと許せないのはおトイレだ。監督生は教員用の御手洗を特別に使わせてもらってるけど私は他の生徒と同じ。つまり毎回個室に入るもんだから、常にお腹を壊している可哀想な子にされてしまうのだ。

監督生を羨ましく思わない日はない。でも直接何かをされた訳でもないし、こうなったのは学園長が決めたからであって監督生のせいではないから恨みもしない。だけど一つだけ、どーーーしても監督生に譲れない事がある。


「そんなに食べたら今日も腹壊すっスよ〜」
「ラギー先輩!!!!!」


可愛いお耳をぴょこぴょこさせながらさりげなく私のおかずを盗むこの世界一可愛い獣人さんは1つ学年が上のラギー・ブッチ先輩。
その可愛い見た目と裏腹にちょっと腹黒だったりするけどそんな所も可愛くてカッコイイ私の最推しの先輩。


「ラギー先輩は今日も素敵です」
「男にそんな事言うなんて……ホントおマヌケさん」
「もうホント好き」
「はいはい」

ラギー先輩のおマヌケさん頂きました。今日から1週間は生きていけます。ありがとう神様ありがとうラギー様。



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作者名:Ruu | 作成日時:2020年9月26日 19時

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