9話 試験管ごっこ ページ10
「霧が濃くなってきた」
「これじゃあ、前の奴まで見えなくなっちまうぜ」
「確かに。だがあの男のそばを走るのはもっと危険だ」
クラピカがヒソカの方を見る。
『ヒソカは何か嫌な感じがする』
「もう少しペースを上げるか?」
『でもレオリオが』
「そうだな、見捨てては行けないか」
クラピカがほほ笑む。
クラピカ船で会った時よりだいぶ丸くなったな…。
それよりレオリオはいつになったら服を着るんだ。
「どうやら後ろを走っていた連中はそっくりそのままはぐれてしまったみたいだな」
気付けば周りは猛獣に囲まれていた。
あっけにとられている私たちに向かってトランプが飛ぶ。
『わっ…!』
「大丈夫かA」
クラピカが私の方に飛んできたトランプを武器で防ぐ。
『あ、りがと…それよりレオリオは大丈夫!?』
「いってぇ、てめえ何しやがる」
霧の中から人が出てくる。
「試験管ごっこ❤審査委員会の仕事を手伝ってあげようかなって思って。僕が判定してあげるよ、君たちがハンターにふさわしいかどうか」
『ヒ、ヒソカ…』
「貴様にハンターになる資格はねえ」
「二度と試験が受けられないようにしてやるぜ!」
そういってヒソカにとびかかっていった人は、瞬殺されていく。
『っ…』
「全員不合格。残るは君たち四人だけだねえ」
周りを見ると残ったのは、クラピカ、レオリオ、私、ポックルのようだ。
『ポックル、さっきぶりー』
「な、A。何をのんきに…」
あきれるほど間の抜けた声が出る。
恐怖でおかしくなっているのか。
「俺が合図したらばらばらに逃げろ」
そのポックルの合図で私たちは4方向ばらばらに逃げた。
はずだった。
「やっぱ無理だわ」
「おやあきらめたのかい?」
「なに?その逆よ。こちとらやられっぱなしで我慢できるほど、人間できちゃいねぇんだよおおお!」
あの声はレオリオ…何やって…まさかヒソカと…?
「でも、君はここまでだねぇ♠…」
急いで戻るとヒソカがレオリオの顔を掴み持ち上げていた。
私の体がとっさに動く。
後ろから思いっきりヒソカに体当たりする。
「…?」
急なことに驚いたのかヒソカはレオリオを離す。
『わ、私が相手になる!』
死亡フラグ。
あ、でも夢なんだから、大丈夫か。
でも殺されたら痛いのかなぁ…。
なんてぼんやりと考える。
「いいねぇ…君❤でも、言葉と気持ちが真逆じゃないかい?(何故かわからないけどこの子は現実離れしている)」
そのままヒソカがAに近づく。
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あめしょ(プロフ) - ねこさん» カルトちゃん可愛いですよね!カルトちゃんはツンツンしてるけど案外デレが多いイメージです (2018年2月28日 19時) (レス) id: f77fb73667 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - カルトちゃんかわいい! (2018年2月28日 16時) (レス) id: e15058c5ad (このIDを非表示/違反報告)
あめしょ(プロフ) - オレンジさん» うわああありがとうございます!励みになります! (2018年2月22日 20時) (レス) id: f77fb73667 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - 主人公のイラストとっても可愛かったです!更新頑張ってください!! (2018年2月22日 20時) (レス) id: 471f321dcd (このIDを非表示/違反報告)
あめしょ(プロフ) - ねこさん» そうなんですよ…。できる限り頑張って更新しますね! (2018年1月30日 22時) (レス) id: f77fb73667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わふう | 作成日時:2018年1月26日 4時