35話 二人きりで ページ36
部屋から出ようとするイルミをゴンが引き留める。
「キルアの行った場所を教えてよ」
「やめた方がいいと思うよ」
「誰がやめるもんか。キルアは俺の友達だ。絶対に連れ戻す」
レオリオと、クラピカに肩を借りたAも後ろに立つ。
しかしゴンは、受けていなかった分の講習を受けなければならず、1人部屋に残ることとなった。
「俺は君に用があるんだよね」
『わ、私?』
イルミはAの方を向く。
「後で2人きりで話がしたい。後ろの2人は連れてこないで。キルの居場所を教えてほしいなら」
『ゴンに、キルアの居場所を教えてくれた後ならいいですよ』
「わかった。まずゴンが来るまで待つか」
『大丈夫。心配しないで二人とも』
イルミさんって意外と素直だなと感心していたら、クラピカとレオリオが納得いかなそうな顔をしていたので、なんとか説得する。
3人は別の場所でゴンを待つことにした。
ハンゾーがやってくる。
「そんなところでくすぶっていないでみんなで市内見物にでも行かないか?」
「いいよ金もねえし」
「興味もなし」
『今はそんな気になれないなぁ』
3人が答える。
「3人とも、ゴンを待ってるんだろ」
ポックルが来る。
「そういうことなら無理には誘えねえな。俺1人でいってくるよ。そうだA、連絡先交換する約束だっただろ?」
「そんな約束をしてたのか?」
『あのね、ハンゾーは試験の時に助けてくれたんだよ。私がお礼したいって言ったら連絡先を教えてって言われて…』
そこにいる全員がハンゾーのことを睨む。
『皆顔が怖いよ?…で、私の携帯なぜか使えないみたいだから連絡先教えてもらえる?新しいの買ったら登録するね』
やはりもともと持っていたスマホは電波が入らないのだ。
『レオリオとポックルも約束してたから教えてくれると嬉しいんだけど…』
「結局お前たちもか…」
クラピカがあきれたようにため息をつく。
「だってこんな可愛い子に会う機会なんてないだろ!」
ポックルがそう言うがAはわかっていない。
『クラピカのも教えてほしいな』
こうしてみんなの連絡先を手に入れたのだった。
ハンゾーとポックルが去った後にAが話し出す。
『私、クラピカと2人きりで話したいんだけど』
「ああ、約束だったな」
「俺は除け者かよぉ」
『ごめんレオリオ。そういうわけじゃないんだけど…』
「わかってるぜ?熱いねぇ!」
「何を言っているんだレオリオ!」
クラピカの顔は真っ赤になる。
『?クラピカ、行こう?』
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あめしょ(プロフ) - ねこさん» カルトちゃん可愛いですよね!カルトちゃんはツンツンしてるけど案外デレが多いイメージです (2018年2月28日 19時) (レス) id: f77fb73667 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - カルトちゃんかわいい! (2018年2月28日 16時) (レス) id: e15058c5ad (このIDを非表示/違反報告)
あめしょ(プロフ) - オレンジさん» うわああありがとうございます!励みになります! (2018年2月22日 20時) (レス) id: f77fb73667 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - 主人公のイラストとっても可愛かったです!更新頑張ってください!! (2018年2月22日 20時) (レス) id: 471f321dcd (このIDを非表示/違反報告)
あめしょ(プロフ) - ねこさん» そうなんですよ…。できる限り頑張って更新しますね! (2018年1月30日 22時) (レス) id: f77fb73667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わふう | 作成日時:2018年1月26日 4時