32話 深まる謎の力 ページ33
試合は始まったんだけどどうしようか。
クラピカでも実力には差があった相手だ。
「そっちが来ないなら僕からいくよ♠」
『わわわ。待って待って』
そうは言われても戦い方なんてわからないし、戦う気にも慣れない。
柔道はしたことはあるけど、あんなのはこういう場面に使えるのかなぁ。
「戦う気はないみたいだ♧それなら僕がその気にさせてあげるよ♥」
にやり、と意地の悪い笑いを浮かべヒソカがAの耳元でささやく。
「さっきゴンが運ばれていっただろ?君はトリップしてきて未来が分かっていたのに変えられなかったんだ♠」
『そ、そんな…でもあの試合の記憶はなかったんですよ…それに…これは夢で…』
Aのただならぬ様子にクラピカたちが心配する。
「君は友を見捨てたんだ♥ま、僕は別にそれが悪いとは思わないけど♢」
『私は…また何もできなかった。いつも迷惑ばかりかけて…』
クラピカ、キルア、レオリオが叫ぶ
「そんなことはないぞ!」
「そいつの言うことなんて真に受けるなよ」
「そうだ!やっちまえ!!」
だがその言葉は届くことなくAの様子が変わる。
「あれはさっきの…」
クラピカが目を見開く。
「まるで兄貴のような嫌な気が…」
キルアも後ずさる。
「来ないのかい?僕がこの試合に勝ったら…瀕死の状態のゴンを殺そうかなぁ?」
『っ!!』
「!?」
Aは地面を蹴り目を見張るスピードでヒソカに近づき背負い投げをする。
「なるほど会長がこの子をトーナメントの上位に入れていたのはそれなりの理由があったんですね」
「面白くなってきたわ!」
審査員のサトツとメンチが言う。
「いいねぇ♥すごくいいよ君。でもまだまだ青いのがもったいないね♥(念で強化された一撃とは油断していただけになかなかのダメージだ♥)」
ヒソカは距離を置きトランプを複数枚投げる。
「危ねぇ!」
レオリオが叫ぶがAは淡々とそれをかわす。
「我を失っているのか?」
クラピカの予想通り今のAの目には光がない。
トランプを投げ気をひいているうちにヒソカがAの横腹を殴る
『…がッ…』
遠くまで飛ばされるがふらふらと立ち上がりヒソカに向かっていく。
「なかなかにいい動きと手数だ♥」
しかしヒソカにはかなうはずもなく何度も何度も殴り飛ばされる。
「さすがにこれは…」
「しかし、降参を言わない限りは…」
メンチとサトツも顔を曇らせる
「もう降参するんだ!」
クラピカの叫びも今のAには届いていない。
63人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あめしょ(プロフ) - ねこさん» カルトちゃん可愛いですよね!カルトちゃんはツンツンしてるけど案外デレが多いイメージです (2018年2月28日 19時) (レス) id: f77fb73667 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - カルトちゃんかわいい! (2018年2月28日 16時) (レス) id: e15058c5ad (このIDを非表示/違反報告)
あめしょ(プロフ) - オレンジさん» うわああありがとうございます!励みになります! (2018年2月22日 20時) (レス) id: f77fb73667 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - 主人公のイラストとっても可愛かったです!更新頑張ってください!! (2018年2月22日 20時) (レス) id: 471f321dcd (このIDを非表示/違反報告)
あめしょ(プロフ) - ねこさん» そうなんですよ…。できる限り頑張って更新しますね! (2018年1月30日 22時) (レス) id: f77fb73667 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わふう | 作成日時:2018年1月26日 4時