21話 198番と199番 ページ22
『ん…ふああぁ…』
「よ!」
『きるあーおはよー』
「お前ほんと緊張感ねーのな」
寝起きの頭を精一杯働かせる。
『え!何でキルア?今何時?あ、時計持ってなかった…』
「寝起きから騒がしい奴…。お前こんなとこで寝たらいつプレートとられるかわかんねえぞ」
『でも茂みの中だからばれないかなって…』
「俺はソッコーで気づいたけどな。それと、今は試験開始から4日目の朝だ」
『てことは私2日は寝てた!?やば、どうしよ、早くプレート探さないと』
急にキルアが話し出す。
「4次試験開始からずっとつけてるけどバレバレだぜ。出て来いよ」
『え、誰かいるの?試験開始からってことは、もしかして私が寝てる間も守ってくれてたの?』
「俺が連れてきたから。別にそんなんじゃねえし」
『ありがとうー!!』
Aはキルアに抱き着く。
「ばっ…!やめろって」
『あ、誰か出てきた』
前を見ると、3人、男がいた…。
そのうちの1人がキルアのことをずっとつけてたみたいだけど、まだプレートを奪えてないことに2人が怒っているようだ。
キルアをつけていた男がこちらを向く。
「なぁ坊主プレートをくれないか。おとなしく寄こせばなにもしない」
「ばーか」
そう言ったキルアが蹴飛ばされる。
『キ、キルア!?』
大丈夫?と言う前にキルアが立ち上がる。
そしていつの間にか相手からプレートを奪っていた。
『198番だ』
「やるよ。敵を連れてきたお詫び」
とられた本人は全く気付いてないようだ。
「俺の欲しい番号と1番違いってことは、もしかしたら199番はそっちの2人のどっちかかなぁ」
後ろで見ていた2人が私に話す。
「俺らが本気を出せばこのガキすぐに倒しちまうぜ?悪いことは言わねぇ198番のプレートはやるから俺らの方に来な?お前を守ってやるよ」
『たとえそうでもキルアは私の友達だから。ごめんなさい』
「こんな奴らに負けるわけねぇだろ。でもまぁ…ありがとな」
「フォーメーションだ!」
相手は3人がかりでキルアに攻撃しようとする。
「さがってろ」
『う、うん』
心配は必要なかったみたいでキルアは一気に相手の背後をとった。
「あれ、197番か。俺こういう勘はすっげー鈍いんだよな。ねぇあんたが199番?」
「あ、ああ」
残りの1人がプレートを渡す。
「サンキュー」
キルアは余った197番を遠くへ飛ばす。
「あと4日あるし頑張って探しなよ。行こうぜA」
『うん』
こうしてお互いにターゲットのプレートを手に入れることができたのだ。
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あめしょ(プロフ) - ねこさん» カルトちゃん可愛いですよね!カルトちゃんはツンツンしてるけど案外デレが多いイメージです (2018年2月28日 19時) (レス) id: f77fb73667 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - カルトちゃんかわいい! (2018年2月28日 16時) (レス) id: e15058c5ad (このIDを非表示/違反報告)
あめしょ(プロフ) - オレンジさん» うわああありがとうございます!励みになります! (2018年2月22日 20時) (レス) id: f77fb73667 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - 主人公のイラストとっても可愛かったです!更新頑張ってください!! (2018年2月22日 20時) (レス) id: 471f321dcd (このIDを非表示/違反報告)
あめしょ(プロフ) - ねこさん» そうなんですよ…。できる限り頑張って更新しますね! (2018年1月30日 22時) (レス) id: f77fb73667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わふう | 作成日時:2018年1月26日 4時