ゾロの説教 1 ページ3
しかし、なにも怒られるのはルフィだけではない。
この頃のAは非常に好奇心旺盛だった。
例えば、ある日のこと。
ゾロが鍛錬をしにいこうと展望台へ登ろうとしたとき、後追いをしていたAがその脚にしがみついたのだ。
ゾロ「なっ…
おい、離せ！危ねェだろ」
口で言っても聞きそうにないので、ひょいと妹を持ち上げ地面に帰すと
Aはみるみるうちに瞳いっぱいに涙を溜め始めた。
『なんでおいてくの…？』
ぐすぐすと泣くAに内心面倒だとため息をつきつつも、泣かせていてはナミが怒りに来るので
仕方なく片腕に妹を抱いて展望台へと連れて行った。
ゾロ「…いいか、勝手に出るんじゃねェぞ。その辺でじっとしてろ」
なんでおれが子守りを、なんて思いつつ
部屋を取り囲むベンチに刀を置いて鍛錬を始める。
横目でちらりとAの方をみれば、はじめて展望台に登ったのか外の景色をキラキラした瞳で見つめていた。
『あ!うそっぷだ!!!ぶるっくもちっちゃーい!!』
わーきゃーと1人で騒ぎ出すAを横目にダンベルを持ち上げる。
よくもまぁここの景色だけで騒げるな、などと考えながら汗を流していると
次第に飽きたのか、いつの間にかAの声は聞こえなくなっていた。
やっと静かになったか…なんて思いつつ
579…580…と声に出して数を数えていたとき。
すぐ隣から、ガチャン！と何かが倒れる音と
Aの叫ぶような泣き声が聞こえてきた。
ゾロ「おい、何して…！！！？」
ダンベルを落としてバッと振り向いてみると
座り込んで左手を抑えて泣く妹の姿が目に映った。
『うわぁぁん!!!!いたいよぉ…！！！！ぞろ…！！！』
ボタ、ボタと赤いものがAの左手から流れ落ちる。
そして、その隣には先程ベンチに置いたはずの自分の刀が鞘から出された状態で倒れていた。
ゾロ「おまえっ…！！何やってんだ！！」
斬れ味の良すぎる自分の刀では、一体どこまで深く切れたのかなんて容易に想像が着く。
急いで駆け寄って手を出させると、幸運なことに手首はしっかり離れずついていた。
ひとまず、チョッパーにみせなければ。
ゾロ「おい、チョッパーのところにいくぞ」
『ぅ…うん……っ』
小さな体を抱き上げて展望台を下りる。
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うなぎポテト - 尊い……( ◜ω◝ )ガチで天使ですね…… (7月24日 9時) (
レス) @page19 id: 9030b78ea3 (このIDを非表示/違反報告)
うえーい - 好きだなぁ (7月19日 12時) (レス) id: 79851a5d5f (このIDを非表示/違反報告)
夏油はサマーオイルだお☆ - ﾊｧｯｶﾞﾜｲｲｯ (7月10日 0時) (レス) @page19 id: cc1b769437 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - この作品面白くて大好きです。続き待っています。ハートの海賊団やキッド海賊団との絡みも見てみたいです。応援しています。頑張って下さい！！ (5月27日 16時) (レス) id: ec65e2086d (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - なにこれ大好き…♡もうこれしか思いつきません…最高です。 (2023年5月1日 23時) (レス) @page19 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼくのなつやすみ | 作成日時：2023年3月5日 20時
