この船の鬼 ページ2
ーーーーーーーーーーーーーー
『〜〜〜…るふぃ!!!』
ルフィ「…あっ！！悪ぃ、なんだ？」
大きな声にルフィがはっと目を覚ますと、その視線の先には頬をぷっくり膨らませている妹の姿があった。
『えほんよんであげてたのに、なんでねちゃうの！』
少し目に涙を浮かべながら、動物の絵が描かれている本をぎゅっと抱きしめている。
ルフィ「だって…おれは本は読まねェし」
気遣いのまったくできない船長が、わりぃわりぃなんて言いながら笑っているものだから
Aの目に浮かんだ涙は次第にボロボロ床へと零れ始める。
ルフィはしまった、というように口を大きく開いた。
ルフィ「あっ！いや、悪かった！！次は寝ねェから！！ごめんA！！」
これはまずいとアタフタしているのも束の間、部屋の扉が勢いよく開かれてこの船の鬼がやってきた。
バンッ!!!!!
ナミ「ちょっと！！！Aが泣く声が聞こえてきたんだけど！？」
ナミのAセンサーは非常に敏感だ。Aをどこかで泣かせてしまえば、彼女は必ずやってくる。
ルフィ「いや、これは…違ェ！！」
必死に言い訳のようなものをするルフィに、「何が違うのよ！！」とゲンコツが3発ほど下る。
痛くはないけれど、何かが痛い(？)ルフィが頭を抱えていると
Aがぐすんぐすんと泣きながらナミの足に抱きついた。
『ぐすっ………えほんよんであげてたのにね、るふぃが…ねちゃうの…』
うるうると純粋な瞳でこちらを見上げる愛しい妹に、先程までの怒りはどこへやら
ナミはひし…と幼い体を抱きしめた。
ナミ「悲しかったわね…！
悪いことをしたルフィにはめっ、てしてあげて？」
お姉ちゃんに言われたとおり、ルフィの元へと向かって人差し指を立てる。
『るふぃ、めっ！』
ルフィ「よしわかった！！めっだな！！」
悪びれもせずなぜかグッと親指を立てるルフィに、「反省しろ！！」とまた鬼の鉄拳が下される。
麦わらの一味の船では、この一連の流れが日常風景となりつつあった。
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うなぎポテト - 尊い……( ◜ω◝ )ガチで天使ですね…… (7月24日 9時) (
レス) @page19 id: 9030b78ea3 (このIDを非表示/違反報告)
うえーい - 好きだなぁ (7月19日 12時) (レス) id: 79851a5d5f (このIDを非表示/違反報告)
夏油はサマーオイルだお☆ - ﾊｧｯｶﾞﾜｲｲｯ (7月10日 0時) (レス) @page19 id: cc1b769437 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - この作品面白くて大好きです。続き待っています。ハートの海賊団やキッド海賊団との絡みも見てみたいです。応援しています。頑張って下さい！！ (5月27日 16時) (レス) id: ec65e2086d (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - なにこれ大好き…♡もうこれしか思いつきません…最高です。 (2023年5月1日 23時) (レス) @page19 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼくのなつやすみ | 作成日時：2023年3月5日 20時
