出会い ページ1
ーーーーーーーーーーーーーー
______『…っあのね、…おかあさんが、このふねにのってって…』
食料を調達しようととある島に船を停めた日。
まだ幼い女の子が、目に涙を貯めて私たちの船へとやって来た。
急なことでもちろん物凄く困惑したけれど…
それでも、この子が不安そうにしていたから。
戸惑いを隠して、彼女の目線に合わせるようにしゃがみ込んだ。
ナミ「こんにちは、私はナミよ。
……貴方のお母さんは、他に何か言ってなかった？」
『…えっと………、
……"げんきでね、あいしてるよ"って…いったよ……」
その子の言葉に、共に居た船員たちは皆眉をひそめた。
きっとこの子の母親は、もう二度と娘に会うつもりはないのだろう。
なにかそうするしかない事情があったんだ。
まだ5つにもなっていないだろうに、こんなに大きな船にきて「のせてください」と頭を下げる姿には、仲間たちも心を痛めた。
チョッパー「ど、どうするんだ？ナミ…」
ナミ「どうするもなにも…
私たちの航海に連れて行くには危険すぎるわ…」
ちらり、と彼女の様子を伺う。
その子は顔を俯かせて、不安が限界に達したのかぽろぽろと涙を零していた。
正直なところ、可哀想でたまらない。
なんとか連れて行ってあげたいけれど…
でも、私たちと行くには過酷すぎる。
ナミ「………」
どこか安心できるところに預けられないかしらと頭を悩ませていると…
私達の船長であるルフィが、何気ない顔で言った。
ルフィ「…いいじゃねェか、おれ達の仲間になれよ！！おれが守ってやるから！！」
『………！！』
＿＿＿そうして、船長のその明るい言葉で
この子は"麦わらの一味"としてこの船に乗ることになった。
ーーーーーーーーーーーーーー
＿＿＿あれから数ヶ月。
『なみちゃん！！ろびんちゃん！！みてみて、おはなかいたの！！』
ナミ「わぁ〜上手！！かわいいお花ね！」
ロビン「うふふ、将来は画家さんかしら？」
……少女は麦わらの一味の中で、"妹"のような存在となっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1330人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うなぎポテト - 尊い……( ◜ω◝ )ガチで天使ですね…… (7月24日 9時) (
レス) @page19 id: 9030b78ea3 (このIDを非表示/違反報告)
うえーい - 好きだなぁ (7月19日 12時) (レス) id: 79851a5d5f (このIDを非表示/違反報告)
夏油はサマーオイルだお☆ - ﾊｧｯｶﾞﾜｲｲｯ (7月10日 0時) (レス) @page19 id: cc1b769437 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - この作品面白くて大好きです。続き待っています。ハートの海賊団やキッド海賊団との絡みも見てみたいです。応援しています。頑張って下さい！！ (5月27日 16時) (レス) id: ec65e2086d (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - なにこれ大好き…♡もうこれしか思いつきません…最高です。 (2023年5月1日 23時) (レス) @page19 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぼくのなつやすみ | 作成日時：2023年3月5日 20時
