王子様。【弐j参j】【rsk】【rs】 (ページ3)

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着いたのは遠く離れた西の国。

けして繋がってる訳じゃないはずなのに…

疲れて眠ってしまっていた

どんな深い眠りに着いたら、どんなハイテクな車なら離島を一瞬で移動できるんだろう。

春「あっA！起きた？」

『え…あ…はい。』

正直困惑してる

なにか気に触ることでもしただろうか

したのなら土下座でも土下寝でもなんでもする

なぜ遠く離れた西の国に夜中に拉致られなければならなかったんだ

春「初めまして…じゃないよね？僕のこと覚えてる？」

『…はい。』

春「う〜ん…そんな硬い返事じゃなくてさ？覚えてるなら、ほら！昔みたいに返事してよ！」

『それは…』

春「そっか…まっ後ででいっか〜」

そして私をすごく高そうな椅子に座らせると、エアルくんが言った

「急な話だけどどうか驚かないで？僕のお姫様になってください。」

え…

一国の王子が一般人に片膝をついて求婚なんて悪いジョークだ

『あの…少し…考えさせて…下さい』

必死に言葉を振り絞って放った言葉はしっかり音になっていたのだろうか。

私はもうあの時みたいに子供じゃない。

お姫様、と聞いて即決できるほど手放せないものがある訳じゃないし、悲しむ人だって出てくる

エアル王子は少し寂しそうな顔をしたあと、

春「分かった。この部屋はAのだよ。好きに使ってね？庭も綺麗だと思うから出ていいよ。」

そう告げてマントを靡かせて出ていってしまった