王子様。【弐j参j】【rsk】【rs】 (ページ14)

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だいぶ酔いも覚めて、2人には

『もう大丈夫です。ありがとうございました。』

と言った

すると彼らはゆっくりとバルコニーのスロープから手を離した

鳴「本当に大丈夫？」

エ「まだ休んでいてもいいんだよ？」

彼らは少し過保護かもしれない

『いえ、本当に大丈夫です。ありがとうございます。』

敬語で話すのはもどかしいけど、私は彼らを意識し過ぎなのかもしれない

彼らは王族、私みたいな一般市民とは付き合うことも出来ない。

好きになったことを意識すると、お別れも悲しいけれど。

そう思うと急に喉元が痛くなって、目頭が暑くなった

鳴くんもエアルくんも、まるでその涙の意味が分かっているかのように、私を慰めた

しばらくして泣き止むと

彼らは私の手を取って言った

鳴「A…僕らのお姫様にね、なってください。」

エ「もしも何かを気にするなら、全て捨てて逃げよう？どこか違う所へ」

前の彼らとなにかの違うプロポーズに、また泣き出してしまいそうだった

私はどのくらい固まっていたか分からない

数秒かもしれない。数十分かもしれない。

彼らが覚悟を決めてくれたように。私も決めるべきだと思う

私はゆっくり彼らに目を合わせ、言った。

『よろしくね。』