ヴ ァ ン パ イ ア 【zh】【弐j酸j】

拾陸 ページ17

Aside

葛葉はしばらく私を抱きしめたあと、ゆっくりと顔を上げた


葛「なぁ…吸血鬼ななれる方法があるっつたらどうする？」


え？…今なんて？


吸血鬼になれるの？つまり葛葉と一生いられるってこと…？


おかしいな？昔までこんなこと考えなかったのに…


昔の私なら「一生なんてありえない」なんて言って切り捨ててたと思う


私こんなに一人の人に執着する人だっけ…？


私…もしかして、葛葉に思考回路すらも食べられてる？


もう私1人じゃ生きていけないじゃん


どっちみち思考回路まで葛葉に侵食されちゃって、私葛葉なしじゃ生きていけないや…


責任とってよね？


「いいよ？一生一緒にいよう？」



私がそう言うと葛葉は柔らかく微笑んで、自分の親指の爪で人差し指を切った


「え？！」

驚きを隠せなかった。何してんの…？


葛「あぁ言ってなかったか…俺の血を飲むんだよ、吸血鬼になる方法は」


まぁ本当かもわかんねぇけど…なんて呟きながら私に人差し指を差し出してくる


その「ほら、舐めろよ」みたいな顔…ムカつくんですけど…


いつの間にかさっきの緊張した空気は無くなっていた

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