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桃色のグラデーションの袋 1 ページ2

思い出が蘇ってきて、何だか頭が重くなった。
そう、この桃色のグラデーションの袋はーー



私が中学2年の頃。
「あっ!奈阿!」
「んー?どした?」
「見てみて!春也先輩!」
「はぁAねぇ、あんたの好きな人は春也先輩かもしれないけど、私の好きな人は違うんだからね?」
「ごめんね。だってかっこいいじゃん、先輩。」
「別にいいよ。しょうがないもんね。」
とか言いながら、自分の好きな人について、奈阿と語り合っていた。この話で、1時間行けるぐらいに。この飴は、確かこの話の最後に、私が、『春也先輩に告白したい!』と言って、2人で決行の日を決めて、その次の日の帰りに渡されたもの。3個ぐらい同じものをもらった。我慢できなくて、その帰りに舐めた。確か、甘くて、甘くて。奈阿は「ただの砂糖じゃないよ。めっっちゃ甘いけど、フルーツの味も、少しするんだから。」と言っていたけど、正直砂糖の味しかしない。でも、せっかくくれた飴。告白のカウントダウンとして、少しずつ舐めようと思ったの。確か、少しずつ味が分かってきて、感じたフルーツの味がーーーーーー。




「痛っ!」
そこまで思い出した途端、またまた、頭が重くなった。



















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作者名:ひまわりのひまみち | 作成日時:2023年1月26日 11時

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