君色の明日がきっと来る〔赤〕*

26 _ daiki side . ページ28

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俺はずっと、Aのことが好きやった。




それやのに、俺のせいでAを悩ませてたことに気づくのが遅すぎたんや。








「俺、Aのこと、好きやねん、」

「うん、気付いとったで？」

「ほんまか？！......なあ、神ちゃん......どうしたらええと思う？やっぱり気まずいのしんどいわ......」








神ちゃんにだけは、このことを相談してた。




だから、風邪引いた俺の代わりに病院まで行ってもらう時、色々協力してもらってた。








ほんなら言われたんよ。




Aちゃん、多分大毅のこと好きやで？って。








やとしたら、なんで俺のこと避けんねん。もっと頼ってくれたってええのに、って。








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正直Aは、俺のことなんて恋愛対象として見てないんやと思ってた。








だってな、俺が好きな人出来た！って報告した時も「よかったね」って全然興味なさそうやったし、




わざと傘忘れた時も、いつもなら一番に貸してくれんのにそれすらしてくれへんくなって。







だから俺、Aに好きな人がおるんやと思ってた。








けど、神ちゃんにその話して初めて気づいた。








「なあ、大毅。多分それ、Aちゃんのこと勘違いさせてるんちゃうか？」

「えっ？どういうことやねん、」









俺は、遠回しに好きって伝えてるつもりやった。




それやのに、それが裏目に出てるとは思ってなかった。








もし俺の好きな人がAとは別におるって思われてるとしたら、避けられてる理由も、Aが悩んでる理由も納得出来る。








そう思ったら俺、ほんっまにアホやったなって。








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「A...... ごめん、俺のせいで......」








体調崩して入院して、ただでさえ寂しい時に一人にさせたんは俺のせいや。




後悔してもしきれんぐらい、Aにはほんまに申し訳ないことしたと思ってる。








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