君色の明日がきっと来る〔赤〕*

21 _ kamiyama side . ページ23

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Aちゃんのことは、大毅と知り合った時からずっと知ってた。




幼馴染って聞いてたし、2人がいつも一緒にいるのも見てきたから。








そんな中で、俺もAちゃんと仲良くなれたらええなって気持ちはあってん。




けど俺意外と気にしぃやから、なかなか話しかけられずに過ごしてたんよ。








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でもAちゃんが倒れたのをきっかけに、ますます気になるようになってしまった。




日が経つごとに大毅とも距離を置くようになってたみたいやし、なんか悩んでるんちゃうかなって。




その時は"好き"という気持ちよりも、単純に心配な気持ちが大きかったと思う。








だからお見舞いにも来た。




一人で悩むより、誰かに打ち明けた方がスッキリするんちゃうかなと思って。








けど、2人きりで話すのは初めてに近かったやろ？




いつも、間には大毅がおったから。








「その時気付いてしまってん。俺、やっぱりAちゃんのこと好きなんかもしれんって」








病院から帰っても、Aちゃんのことが頭から離れんかった。




しんどい想いしてるんちゃうかなって思ったら勝手に自分まで苦しくなって。








だからせめて、何か出来ることないかなって思ってノートとか持って来てたんやけどね。








「でもAちゃんの近くにおればおるほど、好きな気持ちが抑えれんくなった」









だから来れへんくなってしまってん。








Aちゃんのそばにおるべきなのは俺じゃない。




そう思ったから。








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