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「…休憩して帰る？」
辺りはすっかり暗く大した店はない。
その事を察した彼女も、まずは先に会社に帰るべきだと、同じように思ったのだろう。
「…大丈夫です、」
そのまましばらく道を進むと、国道通りに佇む異様な空間。
ピンクのネオン。
彼女は遠く前だけを見つめていて気付かないけれど、俺はその看板横で主張する"休憩"という文字が、やけにいつもよりチカチカと目を眩ませるように感じた。
一瞬でその前を通り過ぎたものの、
何となく、変な気持ちになった。
つい左を見ると尚も主張する首筋の印。
…まだ紅い。
その跡、いつのだろう。
それは分かりやすく言うと嫉妬だ。
口にはしない、だけど俺の中の衝動だ。
この子に彼氏がいると聞いてから、俺は前よりも、というよりは前とは違う形で君を意識するようになった。
その"彼氏"がどんな人物なのか。
普段の様子や会話から情報を集約した結果、関連会社の男性と付き合っているっぽい。
大人で、余裕があって、いつも彼女を見守っている。
そんな彼氏像が出来上がった。
そいつと一緒に住んでいる。
つまりこの子には帰る場所があるのだ。
毎晩のように俺が残業に連れ回しても、弱音一つ吐かずについてきてくれるのは、きっとそれが理由に違いない。
君は可愛い俺の後輩で、俺を仕事で慕ってくれている。
毎日誰よりも側にいてくれて、必死に業務についてくれている。
本音は帰したくないけれど、
明日になればまた同じような一日が始まるから、
「ゆっくり休んでね、」そう言って送り返す日々。
君が会社で俺といる時間は、他の誰かと家で過ごす時間よりも長いだろうし、食事だって俺と摂る回数の方が多いはず。
それがどこかしら俺の心を安定させるきっかけになっていたのに、
君が寝に帰るのは所詮他の男の与える場所。
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美紀(プロフ) - 毎話、すごくドキドキしながら読ませていただいています！この作品の5が読めないのですが、どうしたら読めるようになりますか？どうしても読みたいです！これからも応援しています！ (2019年2月4日 1時) (
レス) id: 574ea515dc (このIDを非表示/違反報告)
名無し33431号(プロフ) - いつも楽しみにしてます！頑張ってください！リクエストなんですが、川島如恵留くんとの先輩後輩物の長編が読みたいです。作者様の作品が好きなのぜひ読みたです！ (2018年6月4日 0時) (レス) id: 70d27b43b7 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 更新嬉しいです！この小説が今一番好きで更新いつも楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2018年4月6日 16時) (レス) id: 1be2ad1a32 (このIDを非表示/違反報告)
るるぽんぬ(プロフ) - 面白くて大好きです！もう何度も読み返してます〜！更新頑張ってください応援してます！！ (2018年3月21日 17時) (レス) id: 7038e95e66 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - これから長妻くんとどうなるのか続きが気になります！更新頑張ってください！ (2018年2月13日 16時) (レス) id: 5917ef0eb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年10月28日 0時
