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ただ張り詰めたような表情で俺を見つめるガラスのような視線が横から繊細に突き刺さる。
「……『僕が担当じゃなければ良いんですか？僕の対応が問題あったってことにして、彼女を担当にしますか？』って俺はあの人に聞いたんだ」
「………」
「そしたらその人は目を合わせてくれることなく、
『そういう理由ちゃうから』とだけ言って自分のフロアに戻って行ったよ」
人の心の変化に気付けない子ではない。
そう言った彼氏の心情が手に取るように分かってしまったはずだ。
案の定君はシートベルトをしたまま、崩れるかのように俯いた。
両手に顔を伏せ、大きく息を吐きながら。
「………先輩の大切な契約先なのに」
「……今その心配をするなんて、よっぽどだね」
汚れた欲だらけ感情を一気に漂白するかのよう、
綺麗過ぎるその心にじわじわと溶かされそうになる。
君には怒りや憎しみがない。
「……てことは紫耀はきっと、私のことも要らないって思ったんですよね」
自虐っぽく呟いた。
彼氏の名をサラッと告げたその口元が、キュッと不安を堪えているかのようだった。
そこに関しては無責任なことに、俺からは何も言えなかった。
どれだけ彼女が傷つこうが、そうであれば都合が良いと内心思っていた自分がいたから。
した事もない欲の話をして彼女の価値を下げた。
卑怯な手を使ってでも挑発して別れさせてやりたかった。
あの時衝動混じりに行った冷徹な計略は成功しつつあるかのように思えた。
だけどこうも悲しい表情を君にされてしまうと、
俺だって"辛い"という気持ちが湧き上がる。
あんだけ君に、"辛い"以上の仕打ちを味わわせてきたのに。
そのまま俺は海沿いへと走った。
窓を開けると、清々しい風が入ってきて、
君のカットソーの袖と細長い髪が繊細に靡く。
俺の気持ちでさえも推し量るかのよう、君は余分なことは口にしなかった。
仕事の時と同様、静かに助手席から窓を見つめていた。
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美紀(プロフ) - 毎話、すごくドキドキしながら読ませていただいています！この作品の5が読めないのですが、どうしたら読めるようになりますか？どうしても読みたいです！これからも応援しています！ (2019年2月4日 1時) (
レス) id: 574ea515dc (このIDを非表示/違反報告)
名無し33431号(プロフ) - いつも楽しみにしてます！頑張ってください！リクエストなんですが、川島如恵留くんとの先輩後輩物の長編が読みたいです。作者様の作品が好きなのぜひ読みたです！ (2018年6月4日 0時) (レス) id: 70d27b43b7 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 更新嬉しいです！この小説が今一番好きで更新いつも楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2018年4月6日 16時) (レス) id: 1be2ad1a32 (このIDを非表示/違反報告)
るるぽんぬ(プロフ) - 面白くて大好きです！もう何度も読み返してます〜！更新頑張ってください応援してます！！ (2018年3月21日 17時) (レス) id: 7038e95e66 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - これから長妻くんとどうなるのか続きが気になります！更新頑張ってください！ (2018年2月13日 16時) (レス) id: 5917ef0eb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年10月28日 0時
