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# me
旅行が終わっても、紫耀くんは私と遊んでくれた。
呼び方も、"Aちゃん"から、"A"に。
「紫耀くん、
いつまで一緒に居てくれるんですか？」
「いつまででも」
「私が怜央くんのこと、忘れるためですか？」
「それもある」
淡々とした表情、真っ直ぐハンドルを握る。
「そうですか、それなら、私…」
言うか迷った。
だけど、月日が経って、確実に私の中に変化が訪れていた。
「……私、忘れました。
嫌いにはなってないけど、思い出に出来ました」
本当は、初恋は忘れちゃダメかなって思っていた。
他の人に惹かれるなんて、一途さのかけらもない、ダメな女だって。
だけど。
いつまでも未練がましくいる自分より、
上書き＝成長していく自分になりたい。
だから、
「紫耀くん、笑わないで聞いてください」
勇気を出して言った。
「……？、おん」
赤信号のタイミング。
そっと顔を向けてくれた。
「……私、もしかしたら紫耀くんのことが、好きです。
紫耀くんといたから、怜央くんのこと忘れることが出来ました」
「……」
「付き合う振り、でいいです。
でも紫耀くんが、私と本当に付き合いたいって思ってくれるか、私を嫌いになるまで、一緒に居させてください」
紫耀くんは目を丸くして、少し固まっていた。
そして、青信号に気付き顔を前に向け、
「ええんちゃう？」
フッと優しく笑ったような、綺麗な横顔を見せてくれた。
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なずな(プロフ) - とても面白い作品だと思います。更新待ってます！ (2017年10月19日 17時) (
レス) id: 05a55ce506 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 面白くて文章力もあって一気に読んでしまいました。それから毎日読んでます。何回読んでも素敵な世界観で。更新を楽しみにしてます！お願いします！ (2017年10月11日 23時) (レス) id: 2353cb313a (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - とても面白くて、続きがとても気になります。これからもがんばってください！ (2017年8月20日 20時) (レス) id: a3bf426d55 (このIDを非表示/違反報告)
きょ(プロフ) - 更新ありがとうございます。とても面白くて楽しみにしています。がんばってください。 (2017年7月27日 23時) (レス) id: cfc1303549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年6月2日 12時
