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「大丈夫？
歩ける？紫耀、呼ぶ？」
「呼ばないで、」
「紫耀にも言われへんことがあるもんな、」
気のせいかも知れないけど、廉くんかどことなく冷たく感じる。
そうさせたのは、明らかに私なのに、なぜか距離を感じる。
コーヒーだってくれたし、気にも掛けてくれたのに。
廉くんに対してそう思うなんて、私は今よっぽど心が弱っているのだろう。
「まあ、俺もう行くわ。
その表情、そのまま家に帰ったら、紫耀が心配するやろな、」
有難い忠告、まさに廉くんの言う通りだ。
「じゃあね、」
一人ベンチに深く腰掛けながら、
今はただ、怜央くんに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
あの時お母さんのことに気付けず、支えてあげることが、出来なかったのだから。
いや、支えなんて、要らなかったのではないか。
会いに行ったりなんかしないで、黙って待ってあげれば良かったのかも知れない。
いや、それすら要らなかった？
だって怜央くんは私なんかよりよっぽど大事なお母さんと向き合っていたのだから。
どっちにしろ、今のこの状況は変わらなかったのだろうか。
どんな答えを思いつけば、私の心は満たされるのだろう。
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なずな(プロフ) - とても面白い作品だと思います。更新待ってます！ (2017年10月19日 17時) (
レス) id: 05a55ce506 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 面白くて文章力もあって一気に読んでしまいました。それから毎日読んでます。何回読んでも素敵な世界観で。更新を楽しみにしてます！お願いします！ (2017年10月11日 23時) (レス) id: 2353cb313a (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - とても面白くて、続きがとても気になります。これからもがんばってください！ (2017年8月20日 20時) (レス) id: a3bf426d55 (このIDを非表示/違反報告)
きょ(プロフ) - 更新ありがとうございます。とても面白くて楽しみにしています。がんばってください。 (2017年7月27日 23時) (レス) id: cfc1303549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年6月2日 12時
