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何となく、心が落ち着かなかった。
自分のことのように、
情緒が揺さぶられる感じ。
大学をぼーっと歩いていたら、後ろから声を掛けられた。
「……ふらついてるけど、」
至ってシンプル。
実際にそうだったんだろう。
「廉、くん」
久々にその目を見た。
紫耀と付き合ってから、余計に会うことが減っていた。
腕を掴むと、一瞬ビクッと廉くんは体を震わせた。
「、ごめん」
「ええけど…」
どことなく、間が持たない。
暫く沈黙の後、
「缶コーヒー奢ったるわ」
先に口を開いたのは廉くんだった。
プシュ、
二人でベンチに横並び。
廉くんにもらったコーヒーを口にする。
「行くん？ながつのオカンの葬式」
…やっぱ、怜央くんのお母さんだったんだ。
「…いきなり過ぎて、私驚いてて、」
怜央くんもきっとそうだろう。
現実、受け入れることが出来ているのだろうか。
「おまえ、聞いてへんかったん？」
「……」
「ながつのオカンが、1年半くらい前から、入院しとって、ずっとながつが病院通ってたん」
「…知らない」
「ながつのオカンな、ながつがおらんくなった途端、心細くなって、身体も壊して、急に息子に優しくなったんやって。
それであいつ、俺に言うたんよ。
向き合って大事にせなあかん人がいるって」
「……」
「後々聞いた話やけど、それでAと離れたんやって。
違う理由、Aには言うたみたいやけど、それってながつなりの、Aに対する…」
「やめて、」
身体中、変な汗が出る。
今更、どうしてそういうことを知らなければならないのだろう。
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なずな(プロフ) - とても面白い作品だと思います。更新待ってます！ (2017年10月19日 17時) (
レス) id: 05a55ce506 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 面白くて文章力もあって一気に読んでしまいました。それから毎日読んでます。何回読んでも素敵な世界観で。更新を楽しみにしてます！お願いします！ (2017年10月11日 23時) (レス) id: 2353cb313a (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - とても面白くて、続きがとても気になります。これからもがんばってください！ (2017年8月20日 20時) (レス) id: a3bf426d55 (このIDを非表示/違反報告)
きょ(プロフ) - 更新ありがとうございます。とても面白くて楽しみにしています。がんばってください。 (2017年7月27日 23時) (レス) id: cfc1303549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年6月2日 12時
