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先輩は、からかうこともなく、
そのまま私を見下ろしていた。
そして
「…っ、ごめん、」
低い声を漏らすと、
私にもたれかかり、倒れ込んだ。
顔と顔が触れ合う、表情の見えない状態。
荒い息のまま、私の唇までたどり着くと、柔らかく吸いついた。
満ちていく脳内。
愛しい先輩の髪に指を絡め、
今だけはと、後頭部を撫でた。
舌が絡まり、更に深くなる。
まるで恋人同士のようと、錯覚が起こる。
そして、
止まらない先輩の腰の動きに、
「…っ、あ…っ、」
堪えられない程の境地へと、
快感のピークへと、
誘われていく。
「…、ねぇ、
…、イッていいよ…？」
囁くような甘い声が、
まさに恋人への合図そのものかと、脳を蝕む。
「ぁ…、んっ、」
首を縦に振り、
「っ、怜央、先輩…っ」
心が求めるまま名前を呼んで、
ピークへと達した。
好きです、その言葉の代わりに。
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年1月19日 0時
