雨に濡れた日 (ページ31)

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初めての君を
優しく感じさせてあげながら、

俺自身も、その光景に、
感情の高ぶりを覚えていく。

…そろそろかな？

イカせようとした瞬間、

「っ、ダメ、

…っ、怜央先輩、」

君は初めて俺の名を呼んだ。

…知ってたんだ俺の名前。

つい手を止めた俺に、

君は申し訳なさそうな顔で、口を押さえる。

指先だけで君を感じさせていたつもりだったのに、

君はそれだけじゃなく、そこから、俺自身を感じていた。

「…おかしく、なりそうでした、さっき。」

その言葉に、男の本能が込み上げた。

単純に、

もっと直接的なやり方で、

君を犯したくなった。

言ってしまえば、

挿れたくなった。

そういうこと。

だけどそうハッキリとはその場で言わない。

「…誘ってるの？」

「え…、」

「この後、どうなるか、初めてでも、分かるよね？」

「…、」

「俺が、どうしたいか、分かるでしょ？」

そのまま俺らは、全ての制服を脱ぎ捨てた。

俺が一方的に脱がしたっていうのが正解だけど。

荒くなる息を抑えながら、

君の大事な所へ、あてがう。

ちょっと挿れただけで、
その圧迫感に、脳が痺れそうになる。

「…キツ、」

俺がそう言った言葉の意味は、割とプラスの意味なんだけど、

きっと君はマイナスに受け取ったのか、

初めての男を、健気に、申し訳なさそうな顔で受け入れた。