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sn「出来たよ〜」
『はーい』
なんか、親と子の会話みたいだな、と思いながら私は部屋から出てダイニングへ向かった。
ふわり、と暖かく美味しそうな匂いが立ち込める其処には、いつの間にか雑面を外したぺ神が立っていた。
『？料理は？』
ダイニングテーブルには何も置いておらず、ぺ神に視線を向けてもニコニコと微笑むだけだった。
これで「心が綺麗な人にしか見えない料理です」とか言われたらキレるけど？
sn「まぁまぁ、取り敢えず座って？」
『あ、あぁ』
促されるままに椅子に座ると、ぺ神に目を瞑っておくよう言われた。
成る程、直前までのお楽しみ、ってやつか。
言われた通り目を瞑って待っていると、先程のいい匂いが、お皿を置く音と共に立ち上り、鼻腔をくすぐる。
『目、開けていい？』
sn「いーよー」
ゆっくりと目を開き、目の前に置かれている料理を見て、私はぽつり、呟く。
『…和食…』
そう、和食。
前にも言った通り、私は物語の世界に入っている。物語に入ってしまう前は、日本という平和な国で暮らしていた。
日本でよく食べられるのが和食。
でも、ここは前の世界とは別世界の、しかも西洋。
和食なんて食べられるわけもなく。何度か作ろうと試みたが、料理下手な私に作れるわけもなかった。
sn「あれ、知ってたの？そう、これは和食。東洋の倭国っていう国で食べられているんだって。友人にそこ出身の人がいるから教えてもらったことがあるんや」
和食を知っていた私に、一度驚いたように目を見開いた後、口元に笑みを浮かべ、目を細めてそう言った。
『食べていい？』
sn「どうぞ」
目の前の和食、お米、塩鮭、味噌汁、きんぴらを見て、ゴクリと唾を飲み込む。
『いただきます』
手を合わせてそう言う私に、それも知っていたのか、とでも言うかのようにまた少し目を見開くぺ神。
それを気にせず、鮭を一切れ、箸で口に運んだ。
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なな - この話面白くてすきです！ (2021年7月19日 9時) (
レス) id: eb678d68cd (このIDを非表示/違反報告)
なな - こ (2021年7月19日 9時) (レス) id: eb678d68cd (このIDを非表示/違反報告)
タラコ - すみません。42話のところの『''和食''は存在しないけど、、、』のところ和食と日本食逆になってると思います！ (2021年2月23日 9時) (レス) id: d000e7e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
むっちゃい - モモさん» 有難う御座います！本当だ、急に話がとんでしまってますね…ご指摘有難う御座います！更新コツコツ頑張らせていただきます。 (2021年1月24日 9時) (レス) id: d7c3fd666c (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - めっっちゃ好きです…！36話から42話になってますよ！更新頑張ってください！！ (2021年1月23日 9時) (レス) id: 822858a868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むっちゃい | 作成日時：2021年1月8日 16時
