15 ページ15
.
『……』
あの後、無事に教室にたどり着き、先生に一言二言伝えてから生徒会室へと向かった。
中にはまだ誰もおらず、がらんとした空間だけがあった。
が、なにぶんこう言った状況になったのは初めてのことでもう入って良いのか、それとも誰かくるまで待った方がいいのか…。
開きっぱなしの扉の前で佇んでいると、お？と後ろから声が聞こえた。
「Aさん…やっけ？すまん、苗字なんやったっけ」
『ヘルディン・Aと申します。ボンベ・ゾム様』
zm「あー、そうやっけ。ヘルディンさんやな？…入らへんの？」
彼が指差した先は当たり前だが生徒会室。
その言葉に頷いて、今から入るところですと誤魔化した。
入るで〜と言いながら先に入るゾム様の後ろから私も生徒会室の中に入った。
zm「まだ誰もおらへんのや」
『はい、そうですね』
zm「…んふ、此処、座っとけばええんちゃう？」
『…あ、はい』
どこにいればいいのかとうろちょろしている私を見て小さく笑いながらソファを指差す彼。
此奴笑いやがった…！なんて流石に言えないので恥ずかしさを隠そうと躍起になりながらソファに腰をかけた。
zm「そんな堅苦しい喋り方せぇへんくてもええで？」
『いや、あの…』
先程のウツ様もそうだが、自分よりも格上の貴族に敬語なしで話すわけにはいかないのだ。しかも、五大貴族なんて。
『流石に位というものがあるといいますか』
zm「…えぇ…俺と仲ようなるのがいやなん…？」
『ｸｯ』
い、いけめんだ…。ウツ様はまだなんか雰囲気的にいやだ、と言えるのだが、長い前髪から覗く、子犬のようなキラキラとした目を見れば思わず頷いてしまいそうになる。
忘れそうになるが私は元々三次元の住人ぞ？二次元って時点でモブでもイケメンなのに二次元世界のイケメンは最早国宝級なんだぞ？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1423人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なな - この話面白くてすきです！ (2021年7月19日 9時) (
レス) id: eb678d68cd (このIDを非表示/違反報告)
なな - こ (2021年7月19日 9時) (レス) id: eb678d68cd (このIDを非表示/違反報告)
タラコ - すみません。42話のところの『''和食''は存在しないけど、、、』のところ和食と日本食逆になってると思います！ (2021年2月23日 9時) (レス) id: d000e7e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
むっちゃい - モモさん» 有難う御座います！本当だ、急に話がとんでしまってますね…ご指摘有難う御座います！更新コツコツ頑張らせていただきます。 (2021年1月24日 9時) (レス) id: d7c3fd666c (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - めっっちゃ好きです…！36話から42話になってますよ！更新頑張ってください！！ (2021年1月23日 9時) (レス) id: 822858a868 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むっちゃい | 作成日時：2021年1月8日 16時
