どうやら私はさつきに敵対視されてるようです。【黒子のバスケ】

第4Q ページ5

あれから何週間がたち、私は、テツヤと会わなくなった。




青「悪ぃな、お前に付き合ってもらって」


実は今、大輝と練習後の個人練習に付き合うことになったから、体育館に向かってる最中なの。


『ううん、私も最近バスケやってなくて、身体なまってると思うからちょうど良かったよ！』


なんか、申し訳なさそーな顔をしてたから、思いっきりニコッと笑って言った。




青「お前、バスケ強ぇーんだろ？

マネにバスケ出来るやついてよかったわ。
さつき、あいつは使いもんにならん」


私はクスクス笑う。

さつきと大輝は幼なじみなんだって。

さつきは大輝のこと面倒をみてないと危なっかしい弟みたいに見えるらしい。
大輝はいちいちうるさいお母さんに見えるらしい。

結局は仲いいってわけ。


隣で大輝もクスッと笑う。

暗くなってきてよく見えなかったけど、すごくかっこよくて、思わず見入ってしまった。





私の視線に気づいたのか、大輝も私の方を見てバチッと目が合う。

思わず動かしていた足が止まった


しばらく見つめ合ったまま沈黙が流れる。



それを破ったのは大輝で、目線を逸らして「俺の顔に何かついてるか？」と聞いてきた。


反応が可愛かったので、ついからかいたくなる




『笑った顔が、かっこいいなって思っただけ』


私が去り際にボソッと言うと、大輝は「はぁ！？」と大きな声を出した。


それがまたおかしくて、笑いながら私は体育館まで走った。
ま、途中で大輝に捕まって、ポカッと頭を殴られ「おっ先ー」と越されたんだどね･･･



殴られた頭を擦りながら、大輝が消えていった体育館に入ろうとすると･･･


青「ぎゃぁぁぁぁ！！」


大輝の悲鳴？が聞こえた


うわっ、何事！目の前で大輝がうずくまってる！？



『大輝！？どうしたの？具合、悪いの！？』


慌てて聞くと、プルプルっと首を振り、「幽霊だ･･･」と呟いた。


『ゆ、幽霊！？』


思わず聞き返すと、大輝は早口で「だ、誰もいねーのに、ボールのつく音が･･･」と震えた口で言った。


意外と女々しいな、大輝。


心の中で突っ込んでから体育館を見渡す。
ここ、幽霊いるって噂あったな、と思いながら






すると、「青峰君？」と声を出した人がいた。


それは･･･






『テツヤ！何してんの！？』


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