どうやら私はさつきに敵対視されてるようです。【黒子のバスケ】

第28Q ページ29

『まだかなぁ･･･』



右手につけた腕時計と行き交う人々を交互に見て、思わず小声をこぼす。


待ち合わせの時間はもう5分も過ぎている。

誘ってきたのは、大輝なのに！



イライラしながら待っていると、見つけた。
人混みのてっぺんから飛び出た青髪！

眠そうに欠伸をしながらのんびり近づいてくる


青「よぉ･･･」


軽く手を挙げた大輝に、私は豪快にキック←


青「痛った！？はぁっ！？」




『大輝？5分遅刻だよ？』

青「たった5分だろ？」

『あのねぇ、私は待ち合わせの10分前から待ってたの、つまり、私は大輝こと15分も待ってた

なのに、呑気に登場したら、ライダーキックの1つや2つやりたくなるでしょ？』


大輝は諦めたように項垂れ「悪かった。」と謝ってくれた。


ごほん、よろしい。


『で？今日は何するの？』


昨日の夜、ベッドに入って直ぐに大輝からメールで、明日、駅に11時。と言われたんだ。

予定は･･･まぁ、テツヤが最初に誘ってきたけど、断ったから･･･ないよね？

テツヤの誘いは仕方ない。




でもなぁ･･･



なんか、胸が締め付けられるような痛みに昨日から悩まされてるんだ。


それもあり気晴らしも込めて、OKした。


青「あぁ、実はバッシュを買い替えようと思ってな。

Aならいいの選んでくれるかもしんねぇって思って」

なるほど･･･


まぁ、バッシュ選びは好き。


『分かった、手伝うよ。
でも、私が見る限り、大輝こだわり強そうだから、嫌だったら嫌って言ってね。』



▽▲▽▲▽▲



スポーツ店に入って数十分


私がオススメしたのと、大輝が気に入ったのがたまたま一致したので、それを購入した。

店を出たときは、お昼時だったからそのままマジバで昼食を済ませ、いつものストバスコートへと足を運んだ。


大輝が早速バスケをやりたいんだってさ。


家族との約束は、午後と言っても5時くらいから。
バスケに付き合う時間は十分にある。


まぁ、私が大輝にかなうわけないんだけどね。

こんな私でも、一応、小学校時代はチームのエースだった。



でも今はマネージャーだし、女バスに入る気なんてサラサラない。

訳は･･･あるけど、あまり言いたくない。
いい思い出じゃないから。



ぼーっと歩いてたら、大輝を見失うところだった。



ここ人多すぎっ！絶対はぐれる


大輝の大きな背中を慌てて追いかけた。

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