第97Q ページ21
約束のコンビニに着くと、入口付近に青峰の姿があった。
車止めのサンポールに体を預け待っていた彼は、4月に会った頃よりも、随分ガタイが良くなった気がした。
けど、黒ティーにパンツ、黒と青のチェックのワイシャツを着こなした青峰はどことなくスマートさを感じさせた。
久しぶりに会ったら、なんか変な感じ・・・。
私の記憶にこびりついてる青峰は、バスケをしている姿で、ずっとジャージだったからか、新鮮さをひしひしと体感するのは自然だろう
『お、おまたせ!』
何となく緊張してしまったけれど、
青「来たか」
声を聞いたら、やっぱり青峰だって実感して、緊張しててバカみたいだと思った。
青「家送ってくからさ、帰りがてら話そうぜ」
▽▲▽▲▽▲
青「誠凛、勝ったってな?」
青峰がそう切り出す。
私は、うんと答えた直後、くしゅんっ、とくしゃみをしてしまった。
『ううっ、寒〜』
青「そうか?」
『うん、さっき、雨に降られちゃってさ・・・』
お好み焼き屋にいた時は暖かかったから忘れてたけど、これは早く帰んないと風邪ひくな・・・と思いながら、肩をさする私を見兼ねたのか
青峰が、自分の着ていたワイシャツを脱いで、ふわっと私の肩にかけた。
青「着とけよ」
そっぽを向きながら、そう言われる。
青峰は、照れると絶対そっぽを向く癖を覚えていた私は、クスッと笑ってしまった。
『照れんなって』
青「照れてねぇし」
『でも、ありがとう』
青「・・・おう」
改めて袖に手を通して羽織ると、温もりと一緒に、青峰の匂いが鼻をくすぐった。
まるで、後ろから抱きしめられているような、そんな感じがして、1人で赤くなる。
青「お前が着るとブカブカだな」
なっ!!
ドギマギした私がマヌケだった!!!!
『青峰がデカすぎるだけでしょ!』
青「Aが小さすぎるんだろ?」
『小さくない!標準!!!』
クワッ、と飛びかかろうとした私の頭に青峰は2回ほど触れて制す。
青「はいはい、落ち着けって」
『子供扱いしないでよ!』
そう言っても、無邪気な笑顔を向けられるから、何も言えなくなってしまう。
『っ〜〜!青峰のバカ!』
青「そういうの逆効果だから」
はい?
328人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涸萌佳雨(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞) 近日公開ですので、今しばらくお待ちください!話の内容をどこまでにするかで題名を検討中なのです(*´ `*) 早く皆様に公開できるように頑張りますね! (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - パスワードってなんですか( ; ; ) (2022年11月22日 22時) (レス) @page36 id: 7d809c8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2021年9月23日 19時