どうやら私はさつきとの約束を破ることになりそうです。【黒子のバスケ】

第44Q ページ8

誠凛高校に通うようになって何日も何ヶ月もたった


それでも、テツヤは学校にも部活にも顔を出さなかった。そしてしまいには部活を辞めたと聞いた。



寂しいな･･･なんて、思ったり

会いたいな、って思ったり



グルグルと頭の中を駆け巡ることはテツヤのことばかりだった。



そんなこんなで、卒業式。



私は誠凛高校の受験を無事終えた。

そのとき、気づいたんだ。


テツヤも誠凛を受験していることに！！


その時声をかけようと思ったけど、タイミングがつかめなくて、話すじまい。



でもまさか、テツヤも誠凛に行こうと思っていたなんて知らなかったな、なんかきっかけでもあったのかな･･･？



私は心の奥底で、テツヤと同じ高校に行けることが嬉しかった。




卒業式に、テツヤは来ていた。



私は今日こそは声をかけよう、と心に固く決めていた。




▽▲▽▲▽▲




式が終わり、教室で最後の挨拶をした。


教室のそこらでは泣いたり、抱き合ったり、みんなが別れを惜しんでいるようだった。



私はその中を抜け、早足でテツヤのクラスへ向かう。



でも、その足がぴたっと止まった。



だって、テツヤのクラスの扉の前にさつきがいたから


さつきは誰かを待っているようで、私はすぐにテツヤを待っているのだと納得した。




予想通り、しばらくするとテツヤが顔を出し、2人は並んで昇降口へと向かっていく



私はその背中を見送ることしか出来なかった。


ただ、心臓がズキズキと強く、早く打っていることが分かった。






苦しい･･･






私は踵を翻して、ある場所へ向かった。




そこは

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