第126Q ページ9
雨が降ってきたので私たちは駅へと走った。
ずぶ濡れを回避することは出来なかったけど、タオルは持参していたので私は急いで髪を拭いた。
やっぱり、パーカー借りればよかったなって思いながらね。
帰り際、雨が降っていたからか、紫原が自分のパーカーを着るように渡してきたのだ。
正直すっごくありがたかったけど、後々返せる時間もなかったし、あまりにもサイズがデカすぎて･･･断った、ごめん！
けど、以前雨に降られて熱を出したことがあったので、心配、あの日の二の舞にはなりたくない･･･
体調はいいし、疲れては無いから大丈夫だと思うけど。
それより、紫原はあんな性格だったっけ･･･？
黒「僕の着ますか？」
突然声をかけられた。
『えっ？』
テツヤは部活ジャージを片手に私を見ていた。
え、何、エスパー？
黒「借りればよかったって言ってたので･･･」
『私声に出てた？』
黒「はい」
うわ、気づかなかった･･･！！！
私はテツヤに礼を言ってそれを羽織った。
うん、暖かい。テツヤの匂い好きだな、安心する･･･
火「そんな寒いか？」
大我が頭を拭きながら問いかけてきた。
『ううん。
でも地区予選の時雨に降られたでしょ？あの後熱出しちゃって。多分大丈夫だと思うけど、念には念を入れて･･･』
黒「あ、だから青峰君に介抱されてたんですね」
うんそうそう、介抱･･･って！
『見てたの！？』
黒「はい。後ろ姿だけですが」
見たんだね！？
黒「もしかして、青峰君が看病したんですか」
うん、そうだけど･･･。
黒「だから、朝行った時にいたんですか」
なんでこんなに問い詰められてるんだろう。
『あ、もしかして、熱出したの黙ってたの怒ってる？』
黒「そうですけど、そうじゃないです」
えーい！わからん！
『まぁ、それは置いといて･･･、紫原、なんか昔と変わったよね。』
黒「そうですか？変わってないなって思ってたんですけど。」
嘘だああ！！
驚いていると、火神が思い出したように声を上げた。
火「そーいや、やけに険悪な挨拶だったな。仲悪いのかよ？」
仲悪くないよね･･･？？
話の内容が聞こえなかった私は、険悪、がよく分からず、また頭を捻ることになったのだ。
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涸萌佳雨(プロフ) - りおさん» わぁ！！ありがとうございす！！コメント嬉しすぎました･･･(;_;) 亀更新ですが気長に待ってくださると嬉しいです♡ (2023年1月31日 13時) (
レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
りお - この小説大好きです！更新楽しみです！ (2023年1月31日 7時) (レス) @page44 id: b489825e8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涸萌佳雨 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時：2022年11月22日 12時
