第122Q ページ5
均衡が切れたのは、もう試合も終盤へと突入した頃
フェイクを入れた涼太の先輩へのパスを、青峰がカットしたのだ･･･！！
嘘･･･
それからは、桐皇が攻めて攻めて、点差は開くばかり
そして、試合終了間際、青峰がシュートをブロック、そのまま自身のゴールへ突っ走りダンク･･･
涼太は死に物狂いで止めにかかったけど･･･
虚しくも、力及ばず、青峰に押され、ボールはネットを通過して、床に落ちた。同時にブザーが鳴り響く。
桐皇が、12点差で海常に勝った瞬間だった。
開いた口が塞がらないとはまさにこのことだろう。
床に尻もちを着いた涼太を、青峰が見下すように見ていた。
涼太は、整列に向かうため、立ち上がろうとして、また床に手を着いた
それを見て私は思わず立ち上がってしまった。
あんなプレーをして足にこないわけない･･･！！
黒「Aさん！？」
気がついたら、カバンを片手に走り出していた。
その足で階段をかけおり、廊下をダッシュで走り抜ける。人の間を縫って進み、体育館の扉を思い切り開けた。
直ぐに退散する選手たちだが、涼太は1度ベンチに座らせられている。私はそこへ向かって走った。
「君！関係者以外は立ち入り禁止だ！」
私を止める声は聞こえないふりをして
青「A･･･？」
私を呼ぶ声も無視して
ただ一直線に、彼の元へ走った。
『涼太っ！！！！』
まだ涙目の顔が私を驚いたように見る。
黄「Aっち！？」
『ごめん！勝手に来ちゃって･･･！でもこれだけはっ』
カバンから冷却スプレーを取り出して一気に吹きかける。
『無茶して･･･今日帰ったら念入りに柔軟すること！』
黄「うっす！」
それから、穏やかな声がした。
黄「なんか、懐かしいっスね、Aっちが、マネージャーみたいに、こうやってくれるの。
もっとも、中学時代は、怪我とかしなかったスけど･･･。
無茶しなくても勝てたあの頃より、無茶しても勝てない今のバスケ
めっちゃ楽しいっス」
頭の上から降り注ぐ言葉が嬉しくて、見上げると笑顔の涼太がいて･･･私は涙を止められなかった。
黄「ええぇっ！？泣いてるんスか！？
なんか俺いじめてるみたいじゃないスか！」
『･･･ほら、さっさと行くよ！』
黄「無視っ！！！」
そんな様子を、青峰が見ていたとか、いなかったとか･･･。
青(黄瀬の名前は呼ぶのかよ･･･)
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涸萌佳雨(プロフ) - りおさん» わぁ！！ありがとうございす！！コメント嬉しすぎました･･･(;_;) 亀更新ですが気長に待ってくださると嬉しいです♡ (2023年1月31日 13時) (
レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
りお - この小説大好きです！更新楽しみです！ (2023年1月31日 7時) (レス) @page44 id: b489825e8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涸萌佳雨 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時：2022年11月22日 12時
