第121Q ページ4
黄瀬 side
あー、キツ
第2QのTOになり、ベンチに身を投げるように座った俺は、1番にそう思った。
さすが、青峰っち、想像以上っスね･･･
そろそろ、腹括んないと、マズいっスね
その時、不意に、試合開始前に来たAっちとの会話を思い出した。
▽▲▽▲▽▲
『あっ、そうだ。涼太。』
Aっちは去り際に俺を振り返った。
『昔、青峰は越えられないって言ってたよね』
言った気ぃする･･･
『憧れなんて捨てないと、本当に越えられないよ
涼太は涼太なんだから、青峰にはなれない。そんなの当たり前
でも、青峰みたいになりたいって言って、同じレーンを走ってるから、立ちはだかるあいつを越せないんだよ。
越すには、レーンを変えればいい。そしたら前には誰もいない。あとは全力で走るだけ。
簡単でしょ？』
正直、驚いた。
「Aっちには、俺がやろうてしてること分かるんスか！？」
『ん？いや･･･？』
ただ何となく言っただけたけど･･･、と真顔で言われ、それが本当だと知る。
Aっちは、無意識に俺の考えを読んだのか、はたまた、ただの偶然なのか･･･
どっちにしろ、俺が青峰っちを完全模倣しようとしてる俺の背中を大きな力で押してくれた。
「やっぱ、Aっちには敵わないっス･･･」
俺のつぶやきは彼女に聞こえることは無かった。
その彼女は、満面の笑みを見せる。
『とにかく、全力でやってこい！！
私が、しっかり見てるからね！』
▽▲▽▲▽▲
俺は、大きく息を吐いた。
「監督･･･
試合前に言ってたアレ、やっぱやらせてほしいっス」
勝つには、これしかない
憧れるのは、もうやめる
▽▲▽▲▽▲
雨「ここの黄瀬めっちゃかっこいいですよね߹〜߹」
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涸萌佳雨(プロフ) - りおさん» わぁ！！ありがとうございす！！コメント嬉しすぎました･･･(;_;) 亀更新ですが気長に待ってくださると嬉しいです♡ (2023年1月31日 13時) (
レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
りお - この小説大好きです！更新楽しみです！ (2023年1月31日 7時) (レス) @page44 id: b489825e8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涸萌佳雨 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時：2022年11月22日 12時
