第144Q ページ27
緑「もう俺は行く。じゃあな」
真太郎が一方的に断ち切った時
ワンッ！と2号の声がしたかと思ったら、目の前から走ってきた！！
わっ！いた！！
『2号〜！！！！』
私は思わず駆け寄って、両腕を広げると、そこに飛び込んできた。クゥンと、甘えるような声を発する。んんん、かわいいかわいい！！
黄「なんすかこの犬」
桃「誠凛とこで飼ってる犬だよ！」
緑「･･･桃井の情報は犬まで分かるのか。」
『違うよー』
桃「前に会っただけだよね」
緑「それを早く言うのだよ」
黄「ドンマイ、緑間っち。」
そんな会話にクスクス笑っていると、そばにあったリアカーに真太郎が手を添えているので、はて？と思う。
『これ何？』
緑「リアカーに決まってるのだよ。」
『いや分かるけど･･･え、真太郎の？』
不思議で聞くと頷かれた。
緑「これを高尾にひかせて･･･」
高尾君、こき使ってんの？
マジで、これに乗って来たの？？
『真太郎って、前から思ってたけど変人だよね』
緑「聞き捨てならんな。」
桃「A、本当のことは本人の前で言っちゃダメでしょ！」
黄「いや、桃井っちもでしょ」
確かに！
ブスッと不機嫌顔の真太郎にクスクスと笑っていると名を呼ばれた。
振り向くと、テツヤだった。
黒「なんだか、皆さんが話してるの懐かしいですね」
あるかないかの微笑を浮かべるテツヤは、出会った時とほとんど変わらなかった。
だから、私も昔に戻った気がしたんだ。
黒「2号見つかりましたか？」
『うん！真太郎のリアカーに乗ってたみたい』
黒「リアカー？」
黄「これっス」
テツヤが目で、これ緑間君のですか？と訴えている。
その話はね、もうしたよ。
緑「くだらん、俺はもう行く」
ちょうど高尾君もやってきたタイミングで真太郎がそういった。
『あ、待って･･･』
私には、まだ聞きたいことがあった。
彼に近づいて、見上げた。
『バスケ、楽しい？』
真太郎は一瞬驚いたような顔をしたけど、直ぐにいつもの仏頂面に戻った。
緑「まぁ、悪くは無いのだよ」
その顔が、笑顔に見えたのはきっと気のせいでは無い気がした。
『良かった』
私が、笑顔を向けたその時だった
「あっ、真太郎くん！」
彼の名を呼んだのは･･･
その人物を見て、私は、反射的に、真太郎の背中に身を隠してしまったのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 388人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涸萌佳雨(プロフ) - りおさん» わぁ！！ありがとうございす！！コメント嬉しすぎました･･･(;_;) 亀更新ですが気長に待ってくださると嬉しいです♡ (2023年1月31日 13時) (
レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
りお - この小説大好きです！更新楽しみです！ (2023年1月31日 7時) (レス) @page44 id: b489825e8b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涸萌佳雨 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時：2022年11月22日 12時
