第137Q ページ20
リ「思った通り･･･。油断なんて微塵も無いわね。」
いざ、試合開始という時、隣りのリコ先輩が落ち着いた様子で口を開いた。
コート内の空気が、一瞬の隙もなく張り詰めているのが、ベンチにも伝わっている。
私は頷いて続いた。
『仮に、秀徳の戦型が前回と同じなら、やはり、緑間の攻略は必須ですね･･･』
リ「えぇ、でも、彼の長距離3Pには十中八九、弾数に限界がある･･･！」
あれだけの長距離を飛ばすのには相当な力を要する。
前回の試合を見返してみたところ、確かに少しずつだがタメは長くなっていて、最初と最後を比べたらその差は歴然だった。
リ「全てじゃなくても、そこまで抑えることができれば、成功効率は一気に落ちるはずよ･･･」
緑間のシュートを止められるのは、大我しかいないだろう。
でも、同様に大我のジャンプにも限度がある。
確かに、緑間の基本形態は変わらない。
だけれど、その基本を磨きに磨き上げて来たのが彼だ。
努力の塊。私が1番よくわかってる！
それに、あの緑間が無策でこの試合に挑むなんてありえない。
そう、前回と同じ手、はおそらく通用しないんだ。
さて、その策とは何なのか、、見せてもらおうじゃないの！
･･･と、意気込んだはいいものの、私にはひとつ心配事があった。
『でも、相手は緑間だけではないです。
秀徳はどの選手もハイレベル･･･。特に、ホーク・アイを持つ高尾君はテツヤと相性が悪いです。』
前回は、かなりの時間をかけて打開できたけど･･･
テツヤの能力は1度戦った相手に対して効果が大幅に落ちる。
リ「分かっているわ。
だけど、いつも通り前半には出てもらうつもりよ。」
リコ先輩が口に笑みを含んだ。
それだけで、リコ先輩の思考が読めたんだ
『突破口があるとしたら、アレしかないですね。
いいトリガーになると思います』
リコ先輩は両手を組んでそこに顎を乗せた。
リ「それまでに、どうにか点差を開かなければいいんだけど･･･なんせ、緑間君は3点ずつ加算するから、痛いわね･･･」
あははーですよねー
前回も思い出した「2点ずつと3点ずつなら、多い方がいいに決まってるだろう」という緑間の言葉が再び過ぎる
シンプルだからこそ真理、かぁ
▽▲▽▲▽▲
雨「誠凛対秀徳、割と好きでいっぱい書きたくなります߹𖥦߹」
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涸萌佳雨(プロフ) - りおさん» わぁ！！ありがとうございす！！コメント嬉しすぎました･･･(;_;) 亀更新ですが気長に待ってくださると嬉しいです♡ (2023年1月31日 13時) (
レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
りお - この小説大好きです！更新楽しみです！ (2023年1月31日 7時) (レス) @page44 id: b489825e8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涸萌佳雨 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時：2022年11月22日 12時
