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さっぱり目を覚まさないAちゃんに
マホトくんは眉を下げて笑う
「起きないね」
そう話しかけられて
うん、と返事をした。
Aちゃん、泣いてたんだよ。
会いたいって、マホトくんに会いたいって。
起こしてあげなよ
目を覚ましてマホトくんがいたら
きっと、とっても喜ぶよ。
「わかってるよ」
ぼくの言葉が通じたのか、
マホトくんはぼくの頭を優しく撫でる
「でも、まだダメなの」
まだ。
もう一度その言葉を繰り返して
ぎゅっと唇を噛み締めたマホトくん
ぼくのことをそっと降ろして
両手で、Aちゃんのことを
包み込んだ。
横から覆いかぶさるようにして
ぎゅっと力を込めた後
少しだけ顔を離して
Aちゃんの寝顔を覗き込む
くしゃっと笑ったその笑顔に
ぼくもなんだかドキッとした。
鼻と鼻を擦り合わせて
また、キスをする
Aちゃん、
マホトくんが、言ってる
愛おしい、
って、
マホトくん、言ってるよ。
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ヒナ(プロフ) - 何度読んでも飽きない大好きなお話です。 (2021年7月19日 21時) (レス) id: b454a587c3 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ。 - 何回読んでも飽きない小説憧れます ("∀")// (2018年12月19日 1時) (レス) id: aaced1c0e9 (このIDを非表示/違反報告)
まほちゅり(プロフ) - 読み返してて、気づいたら涙がこぼれ落ちていました。すべての言葉に感動して、この小説以上に素晴らしいものは、私はないとおもいます。本当に素晴らしい作品をありがとうございました! (2018年7月1日 2時) (レス) id: b757ccbd96 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - たまに読み返したくなって読み返すけど毎回泣けます! (2018年4月12日 2時) (レス) id: 6bd98be78d (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - ゆうかさん» 遅くなってごめんなさい!一番だなんて、本当に嬉しいですありがとうございます。また私の書いたお話でその一番を抜かせるように頑張りたいと思います^^コメントありがとうございます!! (2018年4月7日 20時) (レス) id: 7a341cad47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グン。 | 作成日時:2017年8月13日 22時