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「おかえり」
マ「起きてたの?」
ふらふらと歩くマホトは
リュックもおろさないで
私の隣にしゃがみ込む
「お疲れ様、疲れたでしょ」
黒いその髪をくしゃくしゃと
撫でてやると
何も言わないマホトが
覆いかぶさるようにして
腕を回してきた
「・・・・苦しい、」
いつもより強い腕の力に
リュックの分の重さも感じる
マ「・・・・・・・疲れた」
小さく聞こえたそれは
きっと誰にも言わない言葉で
言わないようにしてるはずの
言葉で。
「うん、お疲れ様」
抱きしめられたまんま、
またポンポンと頭を撫でてやると
ぐっと押されて
後ろに体制を崩す
寝転がった私に
馬乗りになるように
またがったマホトは
子供のようにぎゅっと丸まって
また私の首に腕を回した。
強いお酒の香りに
飲んでないのに私まで
酔いそうになる
頬がくっつく位に
すぐ近くにあるマホトの顔が
熱くて熱くて。
「・・・・マホト?」
やっぱり返事はない
しばらくして
すやすやと聞こえてきた小さな寝息
こんな体勢で寝られるのは
ちょっと困るけど
ぎゅっと回された腕が
離れる気配はなくて
諦めて私も目を閉じた。
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ヒナ(プロフ) - 何度読んでも飽きない大好きなお話です。 (2021年7月19日 21時) (レス) id: b454a587c3 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ。 - 何回読んでも飽きない小説憧れます ("∀")// (2018年12月19日 1時) (レス) id: aaced1c0e9 (このIDを非表示/違反報告)
まほちゅり(プロフ) - 読み返してて、気づいたら涙がこぼれ落ちていました。すべての言葉に感動して、この小説以上に素晴らしいものは、私はないとおもいます。本当に素晴らしい作品をありがとうございました! (2018年7月1日 2時) (レス) id: b757ccbd96 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - たまに読み返したくなって読み返すけど毎回泣けます! (2018年4月12日 2時) (レス) id: 6bd98be78d (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - ゆうかさん» 遅くなってごめんなさい!一番だなんて、本当に嬉しいですありがとうございます。また私の書いたお話でその一番を抜かせるように頑張りたいと思います^^コメントありがとうございます!! (2018年4月7日 20時) (レス) id: 7a341cad47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グン。 | 作成日時:2017年8月13日 22時