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意味わかんない、と
相馬さんの後ろ姿を睨みつけると
しまっていた扉が開く音がする




私は慌てて階段に隠れた。
それから、忍び足でマホトの部屋へ戻る


マ「あぁ、起きたんだ」




しばらくしてから部屋に戻ってきたマホトは
ベッドの上でスマホを弄る私を見て
小さく笑う



「今起きたの、マホト早起きだったね?」



嘘つきな私と


マ「俺もついさっき起きた、トイレで」


嘘つきなマホト



なんとも言えない微妙な空気が
私たちを包み込む


落ち着きなく部屋を見渡したマホトは
窓際に立ってズボンから煙草を取り出した




ニャア、と
ドアの隙間から入ってきたアメが
心配そうに鳴く




こっちにおいで、と手を広げると
アメはトコトコと近づいてきて
ベッドの上に登った



マホトは一度もこちらを見ずに
ただ黙って煙草を吸っている。



真っ白な指でつまんだ煙草を
その薄い唇にくっつけては
ほんの少し煙を吐き出す



灰色に濁ったそれは
開けられた窓から外へと消えていく




短くなった煙草を
灰皿にぐしゃっと押し付け

小さく息を吐いたマホトは
何かを考えているのか
指が半分隠れるくらいに伸ばした袖を
もぞもぞと動かした。

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設定タグ:マホト , ワタナベマホト , 仲間家   
作品ジャンル:恋愛
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ヒナ(プロフ) - 何度読んでも飽きない大好きなお話です。 (2021年7月19日 21時) (レス) id: b454a587c3 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ。 - 何回読んでも飽きない小説憧れます ("∀")// (2018年12月19日 1時) (レス) id: aaced1c0e9 (このIDを非表示/違反報告)
まほちゅり(プロフ) - 読み返してて、気づいたら涙がこぼれ落ちていました。すべての言葉に感動して、この小説以上に素晴らしいものは、私はないとおもいます。本当に素晴らしい作品をありがとうございました! (2018年7月1日 2時) (レス) id: b757ccbd96 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - たまに読み返したくなって読み返すけど毎回泣けます! (2018年4月12日 2時) (レス) id: 6bd98be78d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆうかさん» 遅くなってごめんなさい!一番だなんて、本当に嬉しいですありがとうございます。また私の書いたお話でその一番を抜かせるように頑張りたいと思います^^コメントありがとうございます!! (2018年4月7日 20時) (レス) id: 7a341cad47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グン。 | 作成日時:2017年8月13日 22時

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