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「マホトに会えてよかった」



言いながら自分にも言い聞かせた



「俺も」



そう言って、マホトは笑う



「あの日雨が降っててよかった」




続けて聞こえてきたその言葉に
また、息が詰まった。



「あの日雨が降ってなかったら

通りすがりの傘立てにAの傘がなかったら

アメが道端にいなかったら

Aがあの道を通っていなかったら」



ゆっくり、ゆっくり
彼は話す




言葉の一つ一つに
キラキラとした魔法がかかっているようで

マホトが発した一語一句が
私の周りに浮かんでいた。


「そうやってね、考えると
今こうやって Aを抱きしめてることが
どんなに、どんなにすごいことかって
わかるの」



「・・・・・・・・うん」


「愛してる」



「、うん 愛してる」




唇を噛み締めて
彼の背中に腕を絡めた



愛してる
あなたの、全てを愛してる。




彼の背骨に沿うように
回した手を動かしていると




「・・ふふ、・・・くふふ・・・
・・・っあはははは!!」





急に笑い出したマホトの体が
楽しそうに揺れて私のことを引き剥がした。

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設定タグ:マホト , ワタナベマホト , 仲間家   
作品ジャンル:恋愛
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ヒナ(プロフ) - 何度読んでも飽きない大好きなお話です。 (2021年7月19日 21時) (レス) id: b454a587c3 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ。 - 何回読んでも飽きない小説憧れます ("∀")// (2018年12月19日 1時) (レス) id: aaced1c0e9 (このIDを非表示/違反報告)
まほちゅり(プロフ) - 読み返してて、気づいたら涙がこぼれ落ちていました。すべての言葉に感動して、この小説以上に素晴らしいものは、私はないとおもいます。本当に素晴らしい作品をありがとうございました! (2018年7月1日 2時) (レス) id: b757ccbd96 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - たまに読み返したくなって読み返すけど毎回泣けます! (2018年4月12日 2時) (レス) id: 6bd98be78d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆうかさん» 遅くなってごめんなさい!一番だなんて、本当に嬉しいですありがとうございます。また私の書いたお話でその一番を抜かせるように頑張りたいと思います^^コメントありがとうございます!! (2018年4月7日 20時) (レス) id: 7a341cad47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グン。 | 作成日時:2017年8月13日 22時

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