いろんな作品の夢小説。 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:1,042 hit

grくん作成中ページ7

喫茶店のお姉さんに会いに来る我路くん

なんでもOKな人、逃走中
ー

↓

ー

とある木曜日の夕暮れ時。
客もいない殺風景な、レトロな雰囲気のうちの喫茶店から窓を眺めていると。
叔父から貰ったレコードのゆったりとした音楽もあってか時間の流れが無いように感じる

そんな、まあ正直に言えばクソほどバチボコに暇な時間にベルが鳴り。全身黒ずくめの男性が入って来た。

　『いらっしゃい、ませ』

「1人、席は…君の前でいい？」

　『どうぞ、お好きに』

「……珈琲、いつもの。と…ミルクプリン」

　『かわいいか』

「まだ、食べたことなかったな。って」

疲れているのかカウンター席のテーブルに顔を伏せている。
彼はしばらくここに来なかった
前までは鬱陶しいほどに来て、毎日は来れないから。だとか抜かして一日に3回来る日もあったくらいだ。

彼にも彼なりの事情があるんだろう、そこまで深入りする気もない。彼が自分から話したりでもしない限り。

「…、今ねえ…。警察に追われてるんだ」

　『…。』

どんなことでも流してやろうと思っていたのに、こんな。こんなだとは
言わないでくれたらよかったのに、だって。匿っているみたいじゃ無いか

　『…おーけー、私は匿ってるわけじゃ無い。ただ偶々お客さんがいなくて、常連だったお客が警察に追われているところたまたま！
…たまたま、うちにただコーヒーを飲みに来た。で、いいかな？』

「うん、無理があるけど頑張ってね。」

　『…ご飯食べた？』

「今日お金持って来てない」

　『食い逃げする気？』

「珈琲とミルクプリンのタダ券持ってたから消費しに来た」

　『なるほどね』

　『トーストは？』

「…、タダ？」

　『タダにしてやってもいい』

　『何で追われてるか教えたらね』

「………。」

ぐぅぅ、

「…人を殺した、姉の仇。」

　『うん、注文承ったよ』

つづく