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「うーん…迷うけど私はこれかな」
そう言いながら、彼がモチーフの料理を指さす。
カレーリゾットとハンバーグってかなり多いような…でも美味しそうだから良いや。
「予想通りっ!Aってバグドール大好きだもんねー!」
彼女がそう言いながらスマホを手に取っているのを確認し、お互いにスマホで注文を始めた。特典のコースターもグループ別で選べるらしく、私は言うまでもなく彼の居るグループを選んだ。
それからは、友人やその場に居たコンパス民とコンパスについて語った。
いくらコンパス民でも初対面となると話しかけられない私に対して、彼女は周りに居た人達と相互フォローになるほど仲良くなっていた。それを見て凄いなぁと思っていると、後ろから店員さんの気配を感じた。
「オ待タセシマシタ」
妙にノイズのかかった声。不審に思いながらその方向を見てみると、エプロン姿のバグドールが。
「え…!?」
「来テイタンダナ、A」
先程よりも小さな彼の声が聞こえた。名前を呼ばれて動揺した私に、周りの皆は話に夢中で気づかなかった。
ああ、多分私疲れてるんだ。店員さんとバグドールを間違えるなんてどうかしてる。目をぱちぱちして、もう一度店員さんの方を見る。
「…」
またバグドールだ。もう間違いない。
「Aってばどうしたの?店員さんに見惚れちゃってー」
やっと私の様子に気づいた友人は、笑いながら「この子の方に置いといて下さい」と言った。
いやいやいや、見惚れてるんじゃないんだって!
「ね、ねぇ…さっきの店員さんってさ…」
「うんうん!かっこ良かったよね〜!」
バグドールだったよね?
そう聞こうとしたが、友人に全て分かっていると言わんばかりに話を遮られた。
かっこ良かったって…。もしかして、私だけが店員さんが彼に見えるのだろうか。彼はこんな事まで出来るのか。
色々と考えながら、さっき運ばれてきた料理を口に入れる。裏返しに渡されたコースターを見ると、やはりバグドールだった。嬉しいものの、さっきの出来事があった後だと混乱が勝ってしまう。
さっきの出来事のせいで、「もしかして一目惚れ〜?」と友人にからかわれる私。横目でキッチンの方を見ると、さっきの店員さん、もといバグドールは此方を見てニヤニヤと笑っている。
その状況に、恥ずかしさと苛立ちが交互でやってくる。
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あめ色(プロフ) - なこ。さん» コメントありがとうございます!最高と言ってもらえて嬉しい限りです〜!早速ギルド入ってくれる方が居るとは…!もう1人、2人程参加希望の方が出てきたら私の方で作らさせて頂きます!その際はまたお知らせしますね!これからもよろしくお願いします〜m(*_ _)m (2022年4月5日 0時) (レス) id: 728cbc79d4 (このIDを非表示/違反報告)
なこ。(プロフ) - 初コメ失礼します!今回(?)も最高でした~!ギルドについてなんですけどつくるのだったら是非入らせていただきたいです!更新待ってます!! (2022年4月4日 23時) (レス) id: b43a1c99fa (このIDを非表示/違反報告)
あめ色(プロフ) - くまさん» コメントありがとうございます!見つけてもらえて良かった!その上この作品を気に入ってもらえて、感謝感激雨あられです〜!!先程更新しましたので、良ければ見ていってください!(*^^*)(少し返信ミスしたので書き直してます、すみません!) (2022年4月4日 19時) (レス) id: 728cbc79d4 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - めっっっちゃ好きです…!!!!最近バグドくん推しになったんですがなかなか夢小説なくて探してたところこの作品を見つけました!!!とても素敵です!!更新いつでも待ってます〜!! (2022年3月22日 17時) (レス) id: 23550451c9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ色(プロフ) - ふわふわありすさん» コメントありがとうございます!この小説を気に入ってもらえて嬉しいです…!バグドールくんの小説なかなか無いですよね…もっと増えて欲しい…。受験頑張ってきます!これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年3月3日 16時) (レス) id: 728cbc79d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめ色 | 作成日時:2022年2月12日 6時