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「ねえ、ボイちゃん」
「カピッ?Aサン、ドウカシマシタカ?」
「バグドール見かけなかった?」
それだけ聞くと彼女は少し怒りを顕にしながら続ける。
「アイツデスカ…」
「あはは、なんかごめんね」
理由は分かっている。だけどこれは私悪くない。見つけさせないバグドールが悪い。そんな理不尽な意見を頭の中で唱えていると、ボイちゃんが右手を私の後ろを目掛けて出した。
「直グ後ロデスヨ」
「後ろ…?わぁぁっっ!!」
居た、真後ろに。何とか触れ合わない程度の距離で。
まさか初めからそこに居たのか?私の苦労は何だったんだ?少し怒りが表に出そうなのを我慢し、理由を尋ねることにした。
「ど、どうして後ろに居たの?」
「僕ヨリモアイツラヲ優先シタカラ…。テッキリ僕ノ物ハ用意シテナインダト思ッテ…」
なんて可愛らしい理由なんだろう。一瞬で怒りが吹き飛んだ。他のヒーローと話している時も後ろに居たという事は許さないけど。
「用意してない訳ないじゃん!ほらこれ!」
そう言って私が取り出したのは、マカロンとキャンディ。彼との関係は少し他とは違うので、二つ用意することにした。キャンディにしたのは、彼のコスチュームの一つにウィングがキャンディになっているのを見かけたからだ。
「ガピッ…!?A、サッキハ悪カッタ…アリガトナ」
「ふふ、良いんだよ。バグドールが喜んで貰えればそれで」
そう伝えると、彼は嬉しそうに小袋を抱えた。また来年も作ってあげようかな。否、絶対作ろう。そう決めたバレンタインデーだった。
翌日、この様子を見ていたヒーロー達に思う存分イジられる事になるとは、その時の私は知る余地もなかった。
バレンタインデーに贈るキャンディの意味
「貴方が好き」
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あめ色(プロフ) - なこ。さん» コメントありがとうございます!最高と言ってもらえて嬉しい限りです〜!早速ギルド入ってくれる方が居るとは…!もう1人、2人程参加希望の方が出てきたら私の方で作らさせて頂きます!その際はまたお知らせしますね!これからもよろしくお願いします〜m(*_ _)m (2022年4月5日 0時) (レス) id: 728cbc79d4 (このIDを非表示/違反報告)
なこ。(プロフ) - 初コメ失礼します!今回(?)も最高でした~!ギルドについてなんですけどつくるのだったら是非入らせていただきたいです!更新待ってます!! (2022年4月4日 23時) (レス) id: b43a1c99fa (このIDを非表示/違反報告)
あめ色(プロフ) - くまさん» コメントありがとうございます!見つけてもらえて良かった!その上この作品を気に入ってもらえて、感謝感激雨あられです〜!!先程更新しましたので、良ければ見ていってください!(*^^*)(少し返信ミスしたので書き直してます、すみません!) (2022年4月4日 19時) (レス) id: 728cbc79d4 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - めっっっちゃ好きです…!!!!最近バグドくん推しになったんですがなかなか夢小説なくて探してたところこの作品を見つけました!!!とても素敵です!!更新いつでも待ってます〜!! (2022年3月22日 17時) (レス) id: 23550451c9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ色(プロフ) - ふわふわありすさん» コメントありがとうございます!この小説を気に入ってもらえて嬉しいです…!バグドールくんの小説なかなか無いですよね…もっと増えて欲しい…。受験頑張ってきます!これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年3月3日 16時) (レス) id: 728cbc79d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめ色 | 作成日時:2022年2月12日 6時