鋏をいれたあと

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カンタside



と「俺は知らんよ、コイツらに紹介されたから」




ト「え？カンタがフラれたんでしょ？え、ちげーの？」




て「いや、Aちゃんは、カンタにフラれたって言ってた。」



・・・・・・・・。




みんなの視線が集まって、なにか、言おうとするも、のどが渇いて、声が出ない。




虫「おい！答えろ、自分がフラれたことにして、被害者ぶってたのか、この卑怯者め！」



て「このやろー！！！！」



こんどはほんとにてつやがのしかかってきて、慌てて否定する。



カ「いて！ちが、違うって！」


虫「何が違うんだ！言ってみろ！」





カ「・・・・確かに、別れよう、って言ったのは俺です。」


て「っこのやろー！」


虫「てつやだまれ！」


て「はい。」





カ「・・・Aに、もういや、って言われて、・・・・だから、」





・・・・・・・。



虫「え、それなにがいやなん？」


カ「・・・俺でしょ」


て「え、でもそう言われたん？」



・・・・・え。


カ「いや、言われては、ない、けど」



虫「じゃあ違うかもしんないじゃん、ちゃんと聞いたの？」


カ「・・・いや、」



と「このばかっ！！！！！！」



黙ってたとしみつが、急に怒鳴った。


俺は混乱してて、口元に手をやって、きょろきょろしながら、思い出して、考えていた。





ゆ「そろそろサッカーはじまるんじゃない？」



虫「あ、ほんとだ！おい！カンタ、今日はこのへんにしといてやる！あーすっきりしたー、眠気吹っ飛んだ。」



て「おい、サイテーだな！・・・・あー、あのさー、カンタさー、・・・ちゃんと話してみたら？・・・もしかしたら、ワンチャンあるかもよ。」



虫さんを注意したてつやの言葉がすっと頭に入ってくる。



カ「・・・・うん、」



それだけ返すと、もうなにも、言えなかった。





つづく


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