学パロ２

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トミーside



カ「…ふんふんふーん」

『なんの曲ですか？』

カ「モリのくまさん」

『…モリ？森じゃなくて？』

カ「魚突くやつ」

『あっそっち』

カ「うん」

『ただでさえ強いクマさんがモリ…』

カ「すたこらっさっさーさーのさー」

『意味が変わってくるなあ』


キッチンから聞こえてくるぼそぼそした話声の内容が酷い。決められた時間以外は自分の部屋にいることが多かったカンタは、Aが来てから変わった。ふらふらふらふら、Aの後を追って彷徨うから後輩が気味悪がっている。
朝起きると、だいたいAが洗濯してくれてて、そしてなにを食べたいか聞かれる。勝手にメニューを決めず、家にあるもののなかからどれにしますか、と聞いてくれるところは好感が持てる。成長してんなぁ。

そのAの朝食の準備を、朝飯なんかたいして食わねえカンタがキッチンカウンターに組んだ腕を置きそこに頭を乗せて眺めている。それも、毎日。
Aはそれを拒まずにカンタの好きにさせている。カンタがつまみ食いしたときはめちゃくちゃ怒るけどな。



ま「なんすか」

朝飯を終えてカンタが出かけたのでリビングにまんずを呼んだ。


ト「どう思う」
ま「Aですか？カンタさんっすか？」
ト「両方」
ま「俺Aのお母さんに聞かれたんすよ」
ト「なにを？」
ま「フラグ立ってる？ヨリ戻すの？って」
ト「やば。なんて答えたの」
ま「１００パーそうっすねって」
ト「１０００パーな」
ま「っていうかもう距離感おかしいっすよカンタさんあんなに女性に近くない優しくない」
ト「…そうなんだよなーしかも自覚ないしね、本人。」
キ「ほっとけばくっつくんじゃないっすかあ」
ト「お前はなんでそんなに嫌そうなんだよ」
キ「だって俺だけ知らないっすもん！それにカンタさんなんか最近キモい」
ま「キイチさんは知らないっすもんね、付き合ったときなんか俺やきもちやかれて」
キ「マジで？」
ま「全然仲良くしてくんないんすもん」
ト「なーバチバチだったもんなー」
キ「俺も彼女ほしいいいいいいぃ」
ト「ま、そういうことだからくっつくまで見守ろう、俺らで、さ。」




つづく

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