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カンタside
ト「んで?お前らはいつ付き合うわけ?」
カ「…いや、なんか冬の間Aが冷たすぎて自信なくなってきた」
ト「冬だけに」
カ「寒いの嫌いなんだってさ」
ト「あれ、でもなんかカウントダウンライブかなんか行ったっていってたぞ、初笑い、みたいな」
カ「…俺は誘われないいつも!」
ト「俺は彼女と過ごすから、って断っちゃったから一人でいったんかなあ」
トミーがなにか考えるように目をぎょろ、っとさせたあと温かいミルクティーに口をつけた。おれも手の中のココアの缶に口をつける。
カ「なんで俺誘ってくんないと思う?」
ト「忙しいからじゃん?つかおまえ冬休みアメリカ行くみたいな話してたからっしょ」
カ「聞いてくれてもよくない?結局姉ちゃんが来たからアメリカ行かなかったし」
ト「ふーん。…んで、おまえ、もらった?」
日当たりのいい体育館の前の階段で、トミーはポケットからかわいくラッピングされた小箱を出した。
カ「…お、おい、」
ト「お世話になってまあーす!ってもらった」
わなわなと震える俺を、トミーが鼻で笑う。案外ほかに好きなやつでもできたんかもな。ってトミーが言うから、大声がでた。
カ「ひっど!!!!友達だろ!応援しろ!裏切るなよ!」
ト「うるっさ!貰ってないやつは黙れよ」
カ「ぐう、」
いししし、って笑うトミーにむかむかして、そんでちょっと悲しくなってくる。
カ「…おれさあ、」
ト「あん?」
カ「…昨日、辞書で、恋の意味、調べちゃった…なんか、」
ちょっとボケもあったけど本当の話なので、隣のトミーが思った以上に引いてて焦る。
カ「いや!自分でも驚いちゃって、」
ト「…おまえ、それはやばいよ、甘酸っぱすぎるよ、聞いてらんない」
カ「相手をとくべつに好きになるきもちらしいよ」
ト「くすぐってえええええええ」
カ「…だから、好きってなんだろう、っ思って、」
ト「やめて勘弁して。もうお願い。ごめんて。A佐藤先輩にもあげるっていってたし、平気だから、気にすんなって、…じゃあな!」
トミーは青い顔でそそくさと逃げていった。
さて、部活までに絶対、Aに会わないと。
つづく
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社長室(プロフ) - じゅんりさん» お気遣い本当にありがとうございました。更新は未定ですが、眠っている短編からアップしていこうと思っています、その時はよろしくお願いします。 (2020年1月8日 22時) (レス) id: 4147535b1c (このIDを非表示/違反報告)
じゅんり(プロフ) - お気づきになったみたいで良かったです(^^)社長室さんの書く作品大好きなので、また作品上がるのを楽しみにしてます(^^)! (2020年1月7日 10時) (レス) id: a9d9714e3d (このIDを非表示/違反報告)
社長室(プロフ) - じゅんりさん» コメントありがとうございます。インスタには載せておりませんので無断転載になります。じゅんりさんのコメントでアカウントも把握することができました。ありがとうございます。放置ぎみになっていたところにわざわざコメントいただいて感謝です。出来る限り対処します (2020年1月6日 23時) (レス) id: 4147535b1c (このIDを非表示/違反報告)
じゅんり(プロフ) - 社長室さん初コメ失礼します。インスタに、こちらの学パロ載せたりしてませんよね?無断転載されていると思います。アカウント名など、もしお知りになりたい場合はお教えします。私もいち書き手、いちファンとして許せないので不適切アカウントとして報告しておきますね (2020年1月3日 22時) (レス) id: 035108e004 (このIDを非表示/違反報告)
社長室(プロフ) - おかきさん» コメントありがとうございます!終わるとみせかけて終わりません、すみません!よろしければもう少しお付き合いください〜 (2019年5月28日 13時) (レス) id: 37f3407064 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:社長室 | 作成日時:2019年3月25日 23時